実業之日本社文庫 天久鷹央の推理カルテ

知念 実希人【著】

実業之日本社（2023/10発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 304p／高さ 16cm
• 商品コード 9784408558356
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

お前の病気（ナゾ）、私が診断してやろう。

200万部突破の大人気シリーズ、第一弾！
新カバー×書き下ろし掌編収録の完全版!!

天久鷹央。天医会総合病院、
統括診断部の部長を務める彼女は、
明晰な頭脳と圧倒的な知識で、あらゆる疾患を看破する。
そんな天才医師の元には各科で「診療困難」となった患者が集まり……。
原因不明の意識障害。河童を目撃した少年。
人魂に怯える看護師。
その「謎」に秘められた「病」とは？　
現役医師が描く本格医療ミステリー、ここに開幕！
書き下ろし掌編「蜜柑と真鶴」収録。

〈目次〉
プロローグ
Karte.01　泡
Karte.02　人魂の原料
Karte.03　不可視の胎児
Karte.04　オーダーメイドの毒薬
エピローグ
書き下ろし掌編　蜜柑と真鶴

内容説明

天久鷹央。天医会総合病院、統括診断部の部長を務める彼女は、明晰な頭脳と圧倒的な知識で、あらゆる疾患を看破する。そんな天才医師の元には各科で「診療困難」となった患者が集まり…。原因不明の意識障害。河童を目撃した少年。人魂に怯える看護師。その「謎」に秘められた「病」とは？現役医師が描く本格医療ミステリー、ここに開幕！書き下ろし掌編「蜜柑と真鶴」収録。

著者等紹介

知念実希人［チネンミキト］
１９７８年、沖縄県生まれ。東京都在住。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。２０１１年、第４回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。１２年、同作を改題、『誰がための刃』で作家デビュー（１９年『レゾンデートル』として文庫化）。１５年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[オセロ]

めちゃくちゃ面白かった〜！ アニメが面白かったので原作を手に取りましたが、文章で読むと違った魅力が。 医療を絡めた謎解きはどこか日常ミステリーに近しいものがあって大満足。 特に鷹央の観察眼で良くなったにも関わらず、入院してきた少年の謎。様々な思惑が入り乱れる中で、小さな違和感を繋ぎ合わせて鷹央の診断で解決する展開はなかなか痛快でした。

2025/02/17

[Karl Heintz Schneider]

「完全版」とあるから、てっきり新刊かと思ったら、どの話にも、どこか既視感が・・・。どうやら、これまでのものに書下ろしを加えたダイジェスト？これを「完全版」と呼ぶのは、いかがなものか。巻末の書下ろしも、たったの１０ページ、しかも医療色ゼロ・・・残念。そうは言っても前回読んだのはだいぶ前なので、けっこう新鮮な気持ちでサクサク読めた。物忘れも悪い事ばかりではないかも(笑)。著者は現役の医師だけあってとにかく描写がリアル。ミュンヒハウゼン症候群を知ったのもこの本だった。

2024/02/07

[mihya]

うーん、とりあえずはキャラ紹介編かな。でもまだキャラクタの魅力がよく掴めない。 話は分かりやすい…と言うか、推理がしやすいのでちょっとガッカリ。エキセントリックな現代版ブラックジャック(なんだそれ？)を想像していてハードルが上がりすぎてたせいかもしれない。キャラに慣れればもっと楽しめそう。

2024/03/05

[papako]

アニメ化記念セールで大人買い。新潮NEXではなく実業之日本社版で。ちょっとずつ再読していこうかな。結構このシリーズ好きっていう学生がいる。私は小鳥遊の視点部分のネガティブな感じが苦手。

2025/01/14

[よっち]

明晰な頭脳と圧倒的な知識で、あらゆる疾患を看破する統括診断部の部長・天久鷹央。部下の小鳥遊とともに原因不明の症状や診断の難しい症例や日常の謎に挑む本格医療ミステリ。好奇心旺盛でいろんなことに首を突っ込む鷹央と、彼女に振り回されながら時には鷹央も見落としていた盲点に気づく小鳥遊のコンビが直面する、河童を目撃した少年、人魂に怯える看護師、堕胎したはずなのに妊娠症状を訴える少女、そして原因不明の意識障害の真相。テンポよく進むストーリーにちょっと変わった症例を絡める展開は興味深くて、改めて読んでも面白かったです。

2023/10/06