出版社内容情報
憎むより、笑って生きたい。
剣才ある町娘×武士の身分を捨てた職人
町医者不審死の謎を追う――
深川の縫箔(刺?)屋・丸仙を訪れた町医者の宗徳は、職人の一居(いちい)の姿を目にした瞬間「亡くなった知人に似ている」と取り乱し、直後に謎の死を遂げる。
宗徳は一居の過去を知っていたのか。剣術を愛する丸仙の娘・おちえ。武家に生まれながら、刺?の道を歩む一居。ふたりの葛藤と成長をみずみずしい筆致で描く時代青春ミステリーシリーズ〈針と剣〉第2弾!
内容説明
深川の縫箔(刺繍)屋・丸仙を訪れた町医者の宗徳は、職人の一居の姿を目にした瞬間「亡くなった知人に似ている」と取り乱し、直後に謎の死を遂げる。宗徳は一居の過去を知っていたのか。剣術を愛する丸仙の娘・おちえ。武家に生まれながら、刺繍の道を歩む一居。ふたりの葛藤と成長をみずみずしい筆致で描く時代青春ミステリーシリーズ第2弾!
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師をへて、1991年デビュー。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、『バッテリー』シリーズで小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。児童文学からヤングアダルト、現代小説、時代小説まで、ジャンルを超えて活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樋口佳之
49
清々しいお話ならこれかもと積ん読解消。主人公、一居、それぞれの目指すもの、身分、性別をクロスするその対照性と現代性、縫箔っていう分野の見映え、ドラマ向けだと思うなあ。実写化のお話とかないものかしらん。2023/12/03
ぽろん
35
なんか、読んだ事がある既視感。やっぱり、単行本で読んでいました〜。何度読んでも面白い本は、面白いなあ。一さんは、やっぱり素敵です。2023/03/29
tengen
31
針と剣シリーズ2。前作の事件で閉門となった榊道場。道場主の榊一右衛門が臥せっていると聞いたおちかは見舞いに赴く。鉢合わせた同門伊上源之亟は道場を再開したいと訴えていた。剣の道が閉ざされそうな縫箔屋の娘おちかにとって、町人や女を受け入れてくれる榊道場再興は願ってもない話なのだが。ある日、町医者井筒崇徳が毒で吐血し身罷った。自殺か他殺か?崇徳当日の不審な足取りを探る岡っ引き仙五郎。調べが難航する中で今度は弟子の堂島左内が殺害された。☆彡池波正太郎だったら短編で纏めそうな事件をまったりと一冊にした様な感じ。2024/12/11
むつこ
25
前作、最後まで思い出せなかった、でも面白かったことは覚えているシリーズ2作目。ヒロイン・おちえの元道場を再開しようと仲間たちが動き出し、実家の縫箔屋で修行中の一居も熱心に励んでいる。今回の事件は町医者の宗徳が自宅で死んでいた、自殺なのか殺されたのか岡っ引きの仙五郎親分と奔走していると第二の他殺体が・・・ 刺繍から風や匂いが感じられれば一人前という縫箔師の仕事、そんな風に思ったことなかったな。2024/06/08
アンベラー
10
この針と剣のシリーズは初読み どこかテンポにのれいとこがありあさのさんの時代ものとしては今一つの状態とにかくシリーズ読んでは見よう 2023/03/24