出版社内容情報
運命も罪も、その終電が変えていく――
累計50万部の人気シリーズ、最高の奇跡。
衝動的に反対方向の終電に飛び乗ってしまった、過労気味のエンジニア。終電を逃した夜、思いがけない事件がきっかけで漫才コンビを結成することになった男たち。終電に揺られて教会に赤ん坊を捨てに行く女性……「終電」から始まる人間ドラマを、味わい深い筆致で描くベストセラーシリーズ、待望の第4弾!
書き下ろし短編5編を収録。
目次
第一話 殺し屋の夜
第二話 三分の遅れ
第三話 月の誘惑
第四話 遮断機
第五話 正門警備詰所
装画/中村至宏
内容説明
衝動的に反対方向の終電に飛び乗ってしまった、過労気味のエンジニア。終電を逃した夜、思いがけない事件がきっかけで漫才コンビを結成することになった男たち。終電に揺られて教会に赤ん坊を捨てに行く女性…「終電」から始まる人間ドラマを、味わい深い筆致で描くベストセラーシリーズ、待望の第4弾!書き下ろし短編5編を収録。
著者等紹介
阿川大樹[アガワタイジュ]
1954年東京都生まれ。東京大学在学中に野田秀樹らと劇団「夢の遊眠社」を設立。企業のエンジニアを経て、シリコンバレーのベンチャー設立に参加。99年「天使の漂流」で第16回サントリーミステリー大賞優秀作品賞受賞。2005年『覇権の標的』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞優秀賞を受賞し、デビュー。『終電の神様』で第9回エキナカ書店大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
85
終電に纏わる5話、あまり終電は関係ないのではという話もあり、4話は遮断機の話、ファンタジー?結局よく分からなかった、3話の終電を逃し反対方向の熱海へ行くハードな仕事に疲れた技士、5話の高齢者となり警備員の仕事についた元技士の男性と事件に遭遇し終電を逃した残業続きの技士の話が良かった、終電の神様のタイトルから乖離してきている様でこのシリーズはもういいのではと思った。2022/11/11
大阪魂
57
終電シリーズ第4弾。これまでのシリーズの内容、もーすっかり忘れたけど、今回も終電キーワードにほんまいろんな人間ドラマ読ませてくれはったなあ、ってゆーのが読後感!第一話の「殺し屋」は若い頃終電逃して語り合った幼馴染が人生変えたお話。第二話は教会に捨てられた乳児を終電まで見守る女性のお話。第三話は疲れ果てた若者が終電で熱海まで行って人生変えるお話。第四話は終電にひかれた?ロボット?のお話?で第五話は仕事に疲れた警備員と終電逃した工場職員のホッとするお話。最近も呑んで終電逃して歩いて帰ったけどドラマなかったなあ2024/01/15
ぶんこ
52
「殺し屋の夜」、若い頃漫才師としてコンビを組んだ幼馴染との、中学校のクラス会の夜。終電を逃し?二人で横浜まで歩いて帰るまで。お互いが殺し屋と名乗って殺しあう寸劇?を楽しむ。いい友情。一人で子育てをする女性が赤ちゃんを教会に捨ててしまう。家に帰って我にかえり慌てて終電で取り返しに行く。見守る掃除ボランティアのおばさんが素晴らしい。過労死寸前のエンジニアが、終電で反対方向の熱海に行き女子高生と出会う。ファミレスでの「逃げていい」のお喋りがいい。ローラースケートの話は消化不良。最後の警備員さんの話が一番好き。2023/09/28
dr2006
52
都会の雑踏を「終電」という切り口で絡め取る人間ドラマ終電の神様の第4弾。本作はタイトル本来の基軸「終電」への回帰が見られてよかった。電車という舞台で、終電に乗り遅れてしまう焦りと、人生これでいいのかという今の立ち位置への焦りとが互いにメタファになっている。5編の中で、毎日終電迄の残業が続くエンジニアの男性が、発作的に自宅と反対方向の電車に乗り、熱海へたどり着く。そこで偶然出逢った人々との会話を通して、自分を見つめ直し浄化されていく「月の誘惑」が特に好きだ。今作が終電になって欲しくない⒲第5弾が楽しみ!2023/07/13
よっち
46
終電を逃してしまい、帰宅する方向とは逆方向の終電に載ることから始まる人間ドラマを描く短編集第四弾。終電を逃した夜、思いがけない事件がきっかけで漫才コンビを結成することになった男たち、終電に揺られて教会に赤ん坊を捨てに行く女性、衝動的に反対方向の終電に飛び乗ってしまった過労気味のエンジニア、ローラースケートをしていて遮断器の前で転んだ子供の人生、警備員と終電間際の出来事。話の内容と終電というテーマに関してはだんだんと離れてきている気もしましたが、身近に思える人々たちの様々なドラマを今回も興味深く読めました。2022/09/20
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