出版社内容情報
人生は、迷いの連続!? 短編の名手による珠玉のミステリ8編
大沢在昌/乙一/近藤史恵/篠田真由美/柴田よしき/新津きよみ/福田和代/松村比呂美
数多くの傑作アンソロジーを生み出してきた実力派女性作家集団「アミの会(仮)」が、
豪華ゲストを迎えて贈る、珠玉のミステリ小説集。
空き部屋から真夜中に響く騒音の原因を調べると…(「未事故物件」)。
深酒で記憶が飛んでいた間に、他人の家に迷い込んでしまい…(「迷い家」)。
人生で起こる「迷う」時を鮮やかに切り取った8つの物語。
【目次】
近藤史恵「未事故物件」
福田和代「迷い家」
乙一「沈みかけの船より、愛をこめて」
松村比呂美「置き去り」
篠田真由美「迷い鏡」
新津きよみ「女の一生」
柴田よしき「迷蝶」
大沢在昌「覆面作家」
あとがき/福田和代
内容説明
数多くの傑作アンソロジーを生み出してきた実力派女性作家集団「アミの会(仮)」が、豪華ゲストを迎えて贈る、珠玉のミステリ小説集。空き部屋から真夜中に響く騒音の原因を調べると…(「未事故物件」)。深酒で記憶が飛んでいた間に、他人の家に迷い込んでしまい…(「迷い家」)。人生で起こる「迷う」時を鮮やかに切り取った8つの物語。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
98
「迷」をテーマに8人の作家によるアンソロジー。どれも面白い。ホラーめいたものもあり、ミステリアス、家族の問題など。なんじゃ、そりゃ!と思ったのが「未事故物件」(近藤史恵)アパートの上の階から毎日夜明けに聞こえる洗濯機の音。騒音が激しく不動産屋に言うと「あの部屋には誰も住んでません」て。これはホラーか?!「沈みかけの船より、愛をこめて」(乙一)両親の離婚で姉弟がどちらに付いていくかの問題。中学生の姉がメリット、デメリットを探し出していく。すごいわ、この娘。人生に「迷」はつきもの。でも、事件がらみはヤダ!2022/02/23
けぴ
52
迷をテーマにした8篇のアンソロジー。一人の作家の短編集と比較して作風がまちまちなので飽きずに読めます。ジャングルツアーで置き去りにあう、松村比呂美「置き去り」がピカイチでした。この作家は初読みですがほかの作品も読んでみたい。2023/01/09
ひさか
51
2017年7月新潮社刊。書き下ろし。2021年10月実業之日本社文庫化。近藤史恵:未事故物件、福田和代:迷い家、乙一:沈みかけの船より,愛をこめて、松村比呂美:置き去り、篠田真由美:迷い鏡、新津きよみ:女の一生、柴田よしき:迷蝶、大沢在昌:覆面作家、の迷をテーマした8つの短編。惑と同時刊行でアミの会第3段とか。事件が起こる可能性への警鐘を鳴らす「未事故物件」が面白い。少ない頁数で数奇な変転を描く「置き去り」が楽しい。「迷蝶」は凝った展開だが、やや盛りすぎ感あります。同時刊行の惑も読んでみようかな。2022/04/24
のんちゃん
45
実力派女性作家集団「アミの会(仮)」➕豪華ゲストで紡がれた傑作ミステリーアンソロジー。既刊の作品も含め執筆メンバーはその時々で変わる様だ。今作は8作家さんのうちお二人の作品が初読み。今回のお題は迷。あらゆる迷いが多彩に披露されている。最終話のゲスト大沢在昌先生のお話は、作家さんが主人公なのだが、大沢先生の実体験かとうがった見方をしてしまった。事前内容調整はほぼないとあとがきの福田和代先生が書かれていたが、それでも本当に各先生方、全く違ったアプローチでの迷で、堪能できた。2021/12/26
坂城 弥生
38
人生で迷っている時の短編集。迷ったり惑ったり、決意したり…2024/12/28