出版社内容情報
期待のVTuber小説家がついにデビュー! 少女達は「音」を通じてつながっていき…鎌倉を舞台に紡がれる、くちぶえ青春小説。
内容説明
声がコンプレックスの星良は、楽器で自信をつけようと吹奏楽部の名門・志戸高校に入学するも、厳しさに続ける気力を失う。親友の柚葉が励ます中、星良は口笛が自分を表現する音になることに気づく。部内で浮いている少女たちとも口笛で心を通わせていくが、その活動が問題視されてしまい―。Vtuber小説家による、爽やかな感動が駆け抜ける青春小説。
著者等紹介
モノカキ・アエル[モノカキアエル]
20代、都内生まれのシナリオライター。シナリオ制作会社につとめ、様々なコンテンツ制作に携わる傍ら、2019年よりVtuber活動を行っている(Vtuber:アバターを用いた動画配信活動)。小説家Vtuberとして自作小説のヒットを目標に掲げているが、活動範囲は文章制作のみに留まらず、歌や朗読、クリエイター系のアンバサダー活動など多岐に渡る。『くちぶえカルテット』が書籍デビュー作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なみ
9
吹奏楽部の星良が、くちぶえという"自分の音"を見つけ、仲間たちと心を通わせていく物語。 少女たちの悩みや葛藤と、それを乗り越える強さが爽やかに描かれています。 文体も癖がなくて読みやすいので、中高生にもオススメ。 志岐乃先生の優しさに心を洗われました。2020/10/19
リク@ぼっち党員
5
くちぶえで繋がる四人の少女の物語。ストーリーは実に王道。青春時代に陥りがちな挫折、苦悩、そしてそこからの脱却。そこに身一つでできるという点で歌と同じくらい入り口は広く、しかし奥は深いくちぶえをテーマに据えたことで親近感が湧くようになっていたかと。実際にうまい人のくちぶえは鳥肌モノ。今ひとつ本気になりきれなかった少女たちがくちぶえにのめり込んでいく様子が微笑ましく、つい自分もくちぶえを吹きたくなるような作品に仕上がっていた。ただカルテットというほどのハーモニーはまだこれから。今後の活動でどうなるか。2020/10/21
遠野空
1
くちぶえって面白いですね。成長が進むごとに感じられてとても良かったです。物語がハッキリしているので、最後はとても感動しました。2023/04/18
みちぱん
1
くちぶえ青春群像劇。切り口がくちぶえという斬新さが良い。好きなことをするか、やれることをするか、永遠の命題な気がする。2022/06/09
ぬりかべ
0
事前知識無しにまずは読んでみた。 感想として4人組の少女の成長を描いた作品で、意外に話に メリハリがあって楽しめました。 口笛吹いてみたくなるよね。 でも自分は最初の柚葉みたいにかすれた口笛なんだよなー もしも口笛が吹けたなら思いのすべてを歌にして 皆に伝えることができるのかなってね。2022/11/17