内容説明
下級武士の娘・車井彩菊は、おしゃれが大好きな17歳。ひょんな縁で、水戸の高那家の三男・半三郎のもとに嫁ぐことになった。水戸に来て早々、からくりの張り巡らされた寺に潜入してほしいという依頼が―(第四之怪)。ベストセラー『むかしむかしあるところに、死体がありました。』の著者が描く新感覚時代×数学ミステリー!
著者等紹介
青柳碧人[アオヤギアイト]
1980年千葉県生まれ。早稲田大学卒業。2009年「浜村渚の計算ノート」が第3回「講談社Birth」小説部門を受賞しデビュー。漫画原作者としても人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
39
また第二巻から読んでしまった2020/08/06
ひさか
25
J-novel2015年10月号彩菊と雷獣針供養、16年1月号彩菊と夜桜人形、4月号彩菊と鮟鱇七道具神、7月号彩菊とからくり寺、10月号彩菊と夢幻コロポックル、17年1,2月号彩菊と虚ろ舟、数学あやかしファンタジーな6つの連作短編。2017年8月実業之日本社刊。2020年8月実業之日本社文庫化。シリーズ2作目。今回も、優れたアイデアと共に登場する彩菊、あやかし、異人たちに魅力があって楽しい。からくり寺と虚ろ舟の大掛かりな仕掛けと展開が良い。彩菊の個性的な魅力が描かれた友風子さんの装画が一段と冴えている。2024/02/16
coco夏ko10角
25
シリーズ第2弾。あの半三郎の妻になってからの始まり。高那家に嫁いだことで依頼の流れがスムーズになったような。最後の話はそういうのも登場するかとちょっとびっくり。次巻では江戸へ?そこでの出会いもあるだろうし面白そう。2020/11/13
湯湖
17
めでたく(?)半三郎と夫婦になった、リケジョ彩菊。今作は図形多め。脊髄反射で読み飛ばす。だって考えても分からない…(涙)。物語自体は面白かったです。2021/06/18
onasu
16
初話の出だしで覚えあり!、と単行本での既読を確認したまではよかったが(記録も確認)、あとの記憶は断片のみという有り様で、見事に楽しめました。(初読の感想より!) 何処がよかったかと振り返ってみれば、彩菊の算法が(初巻は再読していないので)新鮮!、という身も蓋もない感想だが、おもしろかったということで…。 初読時の感想では、末編は創作が過ぎると書いていたが、元ネタがあったとは意外! 締めでは初読時と同様、江戸詰を命じられた半三郎、彩菊夫妻の活躍が期待されるが、ナイスキャラの姪の活かし方も加えておこう。2020/09/22