出版社内容情報
東京駅構内で起きた殺人と、大正、昭和に同じ場所で起きた二つの首相暗殺事件との関連は!? 歴史探偵が現代と過去の謎を解く!
内容説明
東京駅丸の内口で毒殺事件が起きた。被害者は広島の銀行員。その数日後、歴史雑誌の取材から帰ってきた月村弘平は東京駅で再び起きた殺人事件の現場に居合わせる。今度の被害者は埼玉の土木作業員。二つの事件の現場は、かつて二人の首相が暗殺された場所だったが、これは偶然の符合なのか。月村と恋人の刑事・上田夕湖が奇妙な事件の真相に迫る!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年福島県生まれ。立教大学法学部卒業。93年『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞。2015年『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むつこ
27
月村シリーズは何にも考えずにサクッと読める。今回は東京駅周辺であった殺人事件。若かりし頃、東京駅構内は仕事で毎日のように歩き、今は変わってしまっただろうが懐かしく感じながら読了。たまには行きたいなぁ~。2019/09/17
のんちゃん
18
時代小説で人気を博している著者の現代物ミステリー。東京駅の、かつて二人の宰相が暗殺された現場で連続殺人が起こる。これを歴史雑誌のライターの月村とその恋人の刑事夕湖が、解き明かしていく。事件に幕末のお宝が絡んでいて、という話。幕末の事情、吉田松陰等に造詣の深い方ならもっと楽しめた作品だと思う。私は、幕末辺りの日本史が不得意だったので、いまいち、堪能出来なかった作品だった。2019/09/06
Norico
10
月村さんシリーズ。昭和初期の歴史にあんまり興味がなかったせいもあって、なんとなく流し読み。2019/11/09
ベローチェのひととき
8
東京駅構内で発生した2つの殺人事件に関するライトなミステリー小説。会話が多く、非常に読みやすい文章であった。また、鉄道ファン及び幕末ファンにとっては、より楽しめたのではないかと思う。私は久坂玄瑞や高杉晋作が出てきて、とても嬉しかった。軽い気持ちで気分転換のために読むのに、ちょうどいいと思います。2019/09/20
ポメ子
7
軽いサスペンスだったが、続きが気になりあっという間に読了。東京駅、長州藩の歴史が少し知ることができ、楽しい時間を過ごしました。2021/01/08