出版社内容情報
龍馬は誰に殺されたのか――取材で京都を訪れた弘平を待っていたのは、<現代の坂本龍馬>殺人事件で。人気シリーズ最新刊!
内容説明
京都の高級ホテルで“現代の坂本龍馬”コンテストが開かれていた。旅行中の歴史ライターの月村弘平は恋人の警視庁捜査一課・上田夕湖とそのイベントを覗いていると、偶然会ったなじみの雑誌編集者に、龍馬暗殺の珍説を書くよう依頼を受ける。その打ち合わせの後、現代の坂本龍馬が殺されたというニュースが…新感覚トラベル歴史ミステリー!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年福島県生まれ。立教大学法学部卒業。93年『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞。2015年『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
igaiga
26
珍説・・・とは言い切れないよねー。読み終わって中岡慎太郎をwikiにて調べる。いつも穏やかなカップルなのに、月村さんの舞妓遊び疑惑(疑惑ではない)に「なぬっ!?」となる夕湖ちゃんがとてもかわいいよー(ノД`)・゜・。このシリーズ好きー。次も読みたい(出てない)2019/01/10
むつこ
22
幕末の偉人たちは多すぎ、でも今大河ドラマ「西郷どん」のおかげでなんとかあの時代についていけてる気がする。おそらく、作者自身のことを「チャンバラ作家」と名付けたり諸説あることも「珍説」としたりユーモアが楽しい文章。主人公・月村ではないけれど、風野さんの旅情ミステリーはどの地方も行ってみたくなる歴史小説だ。2018/08/04
Hugo Grove
20
面白かった。現代の坂本龍馬コンテストの入賞者が殺害される。史実を真似たような殺人事件で動機は?難しくなくさらっと読みすすめられた。2018/05/16
maito/まいと
19
坂本龍馬暗殺のとき話題にのぼるのは「中岡慎太郎は狙われたのか、巻き込まれたのか?」これ、意外と今の学説じゃ結論出ていないんだよなあ。これを題材にした、モテ男(笑)月岡くんの事件簿シリーズ。今回は割とカップルできてるじゃんと思っていた月岡×夕湖だけど、やっぱりライバルが(笑)しかも謎解きの超重要ポジションで、舞妓さんなのだから、始末に負えない(爆)これまでのライバル女性もまだまだ健在だからなあ、夕湖ちゃんの悩みはつきない(苦笑)2018/05/05
Norico
17
歴史探偵、今回は坂本龍馬の謎。今回ももちろん月村さんはモテモテ。現代の龍馬と中岡慎太郎の事件と、歴史の謎がリンクしていく。男のプライドと嫉妬は怖い。2019/10/27