出版社内容情報
希望を失い森に迷い込んだ人々に森番の青年は優しく語りかけた――静かな感動を呼び、思わず深呼吸したくなる癒しのミステリー!
内容説明
いじめ、進学、就職、恋愛、不治の病…それぞれに人生の悩みを抱え、希望を失った人々。彼らが迷い込んだ街中の広大な森の中に、その青年はいた。能天気に見える森番の青年が語りかける言葉は不思議な力で彼らの心に届く。ふれあいの先にある彼らの運命は。そして、森と青年に隠された禁断の秘密とは―驚きと感動に満ちた、癒しのミステリー。
著者等紹介
乾ルカ[イヌイルカ]
1970年北海道生まれ。短大卒業後、小説の執筆を始める。2006年に「夏光」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
相田うえお
118
★★★☆☆19008 謎の森に惹きつけられる 訳ありな人たちの短編集。読み始めからしばらくは、森のシーンで高橋一生さん主演の『僕らは奇跡で出来ている』をイメージしてしまいました。さらに2話目では、菅野美穂さん主演の『曲げられない女』3話目では、草彅剛さん主演の『僕の生きる道』が頭に浮かんできました。話は変わるけど、マツの木、エゾマツは枝ぶりが下がってて、トドマツは上向。これ、トドマツは天にもトドけ〜!エゾマツは天に届かなくてえエゾ〜!と覚えるんだって。木って長寿だから今度、生まれ変わるなら木だな。。2019/01/12
カブ
50
街中にある大きな森に吸い寄せられるように、人生の思いを抱えた人々がやってくる。不登校の子どもを持つ主婦、不治の病に罹った青年、落ちこぼれの高校生、リストラされる中年男性など7人と、1人の森番の青年の連作短編集です。特別なことをする訳じゃない、ただ寄り添って彼は森にいる。自分も森の中に迷い込んで、緑の空気を吸い込んだような、どこかホッとするような話です。2018/05/10
dr2006
46
虐め、引き籠り、就職、リストラ、恋愛、不治の病、心に負の感情と悩みを抱えた人々は、ブラックホールに様に札幌都市部の一角に古くからある「森」に引き込まれていく。その森は私有地の様だが出入りは黙認されていて、公園散策のつもりで入った彼らは一人の青年と出逢う。森に行けば会える青年と過ごす日々でやがて彼らは「自分」を知り、浄化されていく。札幌出身の乾さんだけに、その森に近くの札幌地下鉄の駅が出てくるけど、東西線の「宮の沢」か「西18丁目」辺りかなって想った。森の木々の息吹きと季節の移ろいがリアルにイメージ出来た。2026/01/30
ココ(coco)
41
☆☆☆★乾ルカさん12冊目です。今回は癒されました。職場の人間関係やリストラ、不登校等々、様々な悩みを抱えて苦しみながら生きている人々が、都会の中にある森に迷い込んで、森番の青年と触れ合う事により、生きる希望を見出していく物語でした。7編の連作短編集ですが、第5話と第6話が好きです。第5話に出て来る『これからのあなたの人生で、今が一番若いあなたです。』という言葉が良かった。2018/04/22
たるき( ´ ▽ ` )ノ
38
うーん・・・清々しい新緑のようなイメージの本だと思って読んだけれど、ちょっと違った。爽やかさより、厳しさが描かれている感じかな。今の私が読むには少し重かった。2024/02/15




