出版社内容情報
稀代の悪女・蒲生美智留。出会う人間すべてを狂わせる一人の悪魔の華麗なる一代記――。人気著者がおくる、傑作ミステリー!
内容説明
中学時代、いじめと病に絶望した野々宮恭子は従姉妹の蒲生美智留に命を救われる。美貌と明晰な頭脳を持つ彼女へ強烈な憧れを抱いてしまう恭子だが、それが地獄の始まりだった―。名誉、金、性的衝動…美しく成長した美智留は老若男女の欲望を残酷に操り、運命を次々に狂わせる。連続する悲劇の先に待つものは?史上最恐の悪女ミステリー!
著者等紹介
中山七里[ナカヤマシチリ]
1961年岐阜県生まれ。2009年、『さよならドビュッシー』で第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、翌年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
535
これはまあまあ面白かった。連作構成になっており、各章タイトルとなっている人物が被害者。興味深いのは、被害者たちの方が嫌な奴に見えて、軸がブレない美智留は悪人に感じないところ。直接手を下すシーンが描かれないため、喪黒福造的な一歩引いたスタンスに錯覚する。実際はもっと悪意満載ではあるのに。タイトルからして明らかに笑うせぇるすまんを意識はしているのだろう。『祝祭のハングマン』でも登場した刑事たちが出てきており、続編ではカエル男ともクロスオーバーするらしいので、次作読んだ後にカエル男に行ってみようか。2026/06/23
SJW
220
いつもの中山さんの小説ならば、社会の不条理と問題点を並べて、鋭い指摘と小気味良い批判を聞きながら、そうだそうだと発散できるが、今回は違う。父親から虐待を受けて、不幸な生い立ちの蒲生美智瑠が美しく成長し、他人の欲望を操り運命を狂わせるという悪女ミステリー。生い立ちには同情するものの、その行動には苛立ちと憤りを感じてしまう。いつもの中山さんのどんでん返しは相変わらず唸ってしまった。2019/06/27
イアン
184
★★★★★★★★☆☆2024年にドラマ化された『嗤う淑女』シリーズ第1弾。類い稀なる美貌と巧みな話術を兼ね備えた蒲生美智留。彼女に魅せられた人々は、やがて狂気の果てに身の破滅を迎えることになる。買い物依存の銀行員や失業した夫に不満を募らせる女など、どこにでもある「不幸」が美智留の計略に掛かれば瞬く間に絶望と化す。まさに稀代の悪女ともいうべき存在だが、その悪行の数々もラストの法廷シーンの衝撃に比べれば序章に過ぎない。担当弁護士が御子柴ではなく宝来だと判明した時点で真相に気付いたあなたは、真の中山七里ファン。2024/08/21
修一朗
181
不愉快な主人公が登場するお話だと思っていて躊躇していましたけど全然大丈夫。美智留さん,振り切った悪女です。御本人が気にいらない奴をバサバサと陥れます。悪いやつがガンガンやられて爽快感。人の心を自由に繰る人心掌握術がお見事。スカッと潔いエンタメ路線でした。次,ふたたび嗤う淑女へ。2021/09/30
machi☺︎︎゛
133
絶世の美女、蒲生美智留。美貌だけでなく知性も兼ね備えてて隙のない完璧な女性。その美智留が決して自分の手は汚さずに周りの人間をうまく操り、自らの欲のために人を殺めていく。人を信じすぎる事も怖いことだ。 最後のどんでん返しからのどんでん返しはさすが中山七里さんらしく、面白かった!2019/08/09
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