出版社内容情報
累計30万部を超える、著者最大のベストセラー作品がよみがえる!
内容説明
刃物で抉られた臓器、切断された五本の指が現場に転がっていた。被害者は保険会社に勤務する美人OL、川村真紀。警視庁捜査一課の特命警部、雑賀直行は冷徹に死体を眺めていた。一ヶ月ほど前にも中野区で同様の手口による犯行があったらしい。連続猟奇殺人かと疑われるが―。精神病質者の禍々しい記憶と心の深層を描く傑作犯罪心理サスペンス。
著者等紹介
南英男[ミナミヒデオ]
1944年東京生まれ。明治大学を卒業後、雑誌編集者を経て作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
M
79
ジェットコースターに喩えるなら、前半からいきなりフワッと内臓を持っていかれて中盤も引き続き悪酔い、乗り慣れてきた終盤はあと二回転と急降下くらいあるかと期待するも、半回転くらいで到着。最後はもう少しハラハラさせて欲しかった。雑賀刑事男らしくてカッコいい。2017/12/01
むらKみ
41
刑事ものの新規開拓で読んだ一冊。もう少し刑事主体でストーリーが展開してたら、面白かったと思いますね。なにせ犯人が切断魔だけに辛い。2017/07/28
JKD
11
猟奇的な行為の描写がとにかくグロい。早い段階で犯人像が見えてしまったから後半どうなるかと思いましたが、意外にあっさりした結末だったのでちょっと物足りない感じでした。2017/02/05
おりぃ
5
とてもグロい描写もありとてもスリリングな気持ちになれ楽しかった。 テンポよく進んで行く展開にとてもわかりやすく、最初から最後まで楽しめました! 次なるグロ系小説を探していきます(^ ^)2017/05/27
Masashi Matsuba
4
猟奇殺人を描いた作品としては、案外ソフトで読みやすかった。犯人と刑事の二人称で進むという方式も結構良かった。ただこの方式、犯人が解ってしまうとちょっとつまらなくなる。なるべく最後まで引っぱっての種明かしは犯人の意外性もあり、とても良かった。少し読み返すと、その前にも伏線があったのだなぁと、そこらも感心してしまう。2016/12/24