内容説明
東京の下町・深川で身元不明の死体があいついで見つかった。体内からは毒物を発見、殺人と断定され、警視庁捜査一課の女性刑事・上田夕湖が捜査に当たる。夕湖の恋人で、「おくのほそ道」の俳聖・松尾芭蕉の取材をしていた歴史研究家の月村弘平は、事件の裏に芭蕉が関係していると推理するが…時代小説の鬼才が放つ本格派トラベル・ミステリー!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年福島県生まれ。立教大学法学部卒業。93年『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞。2015年『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞を受賞。書き下し時代小説シリーズで人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
豆乳くま
26
風野先生唯一の現代ミステリー。先祖が八丁堀同心の歴史研究家 月村弘平と警視庁捜査一課の上田夕湖が松尾芭蕉と奥のほそ道絡みの殺人事件をサクサク解決。軽い!いつも軽いけれど一段と軽いです(笑)2017/07/14
igaiga
24
このシリーズ好きー(´∀`) 最後ザックザックと終わらせてしまった感じがして物足りなさもありました。ラストもう少し丁寧にしてほしかったー。しかし・・・あるんですかね(*´ω`*) 夢は大きく・・・2019/01/10
むつこ
18
東北人として「奥の細道」は外せません。中尊寺に埋蔵金、芭蕉が隠密?の発想が面白かった。やっぱり映像化しないかなぁ~2018/08/02
Norico
15
歴史探偵、月村さん。ほんとモテモテすぎて、課長島耕作かと思える‥‥。今回はおくのほそ道。松尾芭蕉の謎にせまります2019/10/26
イの字
9
風野真知雄氏の現代物は初読みですが、奥の細道の背景や松尾芭蕉の人物像などには時代小説を書く際の知識が生きているのでしょうね。▼殺人事件と言っても、重苦しさや心の葛藤などの無い、探偵のキャラや話しの流れを楽しめる小説で風野氏の時代小説同様、生臭さの感じられない、日常のしがらみの枠外に有る作風で、のほほんと読んでしまいました。▼ただ一つ、殺人の動機になった誤解や思い込みには、他の部分がカラッとしているだけに逆に不気味さを感じてしまいました。いや、こういう事が一番恐ろしいのかも知れませんね。2019/02/06
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