出版社内容情報
忍びの血を引く美しき兄妹によるチャンバラ×謎解き×人情ものシリーズ第2弾。あたたかな料理と人情が胸に沁みる時代小説!
内容説明
磯松と玖美の兄妹には、命なきものに息吹を与えるふたつの異能の力がある。ひとつは料理で亡き人のおもかげを蘇らせること。ひとつはからくり人形に咎人を追わせること―。大名行列の最中に骨董屋に押し込みがあった。咎人として別の骨董商が成敗されたが、どうやら濡れ衣のようで…。兄妹は真実をつきとめ、遺された者の心を救えるのか?
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年三重県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。87年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Norico
12
からくり人形師の兄妹が、隠密同心の配下として異能を発揮するシリーズ。トリックは納得できたんだけど、退治がちょっと無理めというか…。うやむやな感じで解決しちゃうので、残された家族たちもすっきりしなくて。なんかもう少し正統派な感じで懲らしめてほしかった。2020/01/16
ロックイ
4
読んでるこちらまで胸くそ悪くなる悪人が登場したおもかげ堂シリーズ第二段。本当に悪知恵が働く大名で、読後なおむかっ腹がたったままです。大河内同心が町廻りをしていると、白昼堂々押し込み事件が発生。おもかげ堂の兄妹と忍びの血を引く兄妹の遠縁にあたる千之助とと共に探索を開始すると早い段階で真相が見えてきました。しかし、犯人は仮にも大名家。町方が手を出せる相手ではない為、悪には悪をの如し、闇夜に乗じて四人で成敗する事になりました。成敗に成功したとはいえ、うやむやにされたような気が何だかしてしまってます。2017/02/12
nemu
3
おもかげ堂の暖簾をくぐって人形を見せてほしいです。2019/09/17
ササ
0
おもかげ料理を食べ、あったかもしれない幻を見れた面々の人となりがわかる一方、この兄妹の気持ちはどうなのか?がよくわからない。自分たちの運命とは?自分たちの未来とは?気持ちが見えたら、もっと感情移入できそうな気がする。2022/09/23