出版社内容情報
ピーターパンのように美しくも掴みどころのない男・波多野ヒトリ。彼と5人の女性とのひと時の恋を描く、甘くて苦い恋愛小説集。
内容説明
あるときはサンタクロースの格好をしたデリバリーホスト、あるときは誘拐を請け負う便利屋、あるときは野良猫のような風采にシャネルを背負って。OL、主婦、女子中学生たちの前にふらりと現れ去っていく男・ヒトリ。彼と過ごす束の間の甘い時間の中で、女たちは何を得て、何を手放すのか。そして彼自身は…。美しい男が見せる、6つの夢物語。
著者等紹介
吉川トリコ[ヨシカワトリコ]
1977年生まれ。2004年「ねむりひめ」で第3回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞・読者賞をダブル受賞。受賞作を含む『しゃぼん』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さおり
69
お気に入りさんにいただいた本にて、初・吉川トリコさん。「買うほどではないから」と、送ってくださったのですけども・・・うん、買うほどでは、ないかも。けど、楽しめました。なにせ、ヒトリ役を誰にするかで妄想が広がる広がる。候補はね、桐山漣さん、菅田将暉くん、関ジャニ大倉くん。私の好みを優先させるとしたら、斗真くんか、三浦翔平くん・・・。一番ぴったりやと思うのは、若い頃の井浦新さんかなと思うんだけど、どうでしょう。とりあえず、エロ目の人であることだけは確かだ!2016/03/04
ワニニ
53
少女マンガみたい。そう、まさにネバーランド。でも、こういう翳のある美少年はたまらなく好き。~にしても「うたかた」じゃ、あまりにヒトリが可哀想。彼の心の内をもう少し書き込んでくれたりすると良いのに。2016/01/16
あまりりす
9
くそっ!文庫時改題っ!…いや、確認しなかった私が悪いですね、はい。でもなんだかんだ全部読んだ。やっぱりなんとも言えない感じ。装画が単行本時よりは好き、でもなぁ。魅力的なのにね、一人は…もっときれいに終わってほしかったな。2021/05/12
Mao.
4
ヒトリがちょっとタイプじゃなかった(笑)ので、なかなか入り込めず、読了に時間がかかりました。でも一つ一つのお話がドロドロしてて、人間味があって。無駄に洒落てなくてとても好きです。2016/01/21
あーりん
4
読了。不器用な女たちのお話。漂白シャネルは結構好き。皆不器用にも一生懸命生きてるんだよ。。。私も頑張ろ2015/12/10