内容説明
東京・葛飾の小仏探偵事務所を訪れた男性中学教師は、教え子の女生徒との関係を知られたことで脅迫されているという。脅迫者である女は自らを警視庁の刑事と称していた。偽刑事と睨んだ小仏は、教師、教え子と相談の上、脅迫金の受取り現場で待ちぶせするが、女は現われなかった。その頃、都心に近い高尾山の森林で死体が発見され…下町探偵が活躍する傑作ミステリー!
著者等紹介
梓林太郎[アズサリンタロウ]
1933年長野県生まれ。80年『九月の渓で』で小説宝石エンタテインメント小説大賞を受賞しデビュー。山岳推理小説の第一人者として活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミツヒデ
7
馴染みの深い「高尾山」のタイトルに惹かれて購入。梓林太郎さんや太田蘭三さんの山岳ミステリーはかつて好んで読んでいた時期があったが、その後遠ざかっていたので久々です。 私立探偵小仏太郎が怪しげなスタッフふたりと警察を絡めて、高尾山が現場の殺人事件を解決します。教師が生徒との不倫関係をニセ警官に強請られたのが発端。この設定は厭だなあ。でも、サスペンスドラマのストーリーにはぴったりかも。 2014/07/01
はんく
2
初めて読む作家だがその名は2時間サスペンスの原作者として馴染みがあった。高嶋政宏の「紫門一鬼」シリーズ、橋爪功の「茶屋次郎」シリーズ、松平健の「道原伝吉」シリーズ。イメージは山岳ミステリの第一人者。本書の主人公「小仏太郎」は映像化されておらず物々しいタイトルから何となく山岳ミステリを想像してページを捲ったら何のことはない私立探偵物で軽ハードボイルドタッチの作品で文章はセンテンスが短く読み易くリーダビリティに優れている。非常にセンシティブな内容を扱っていてリアリティもあるがミステリとしてはあっさりしている。2025/08/05
絵具巻
2
文京区立根津図書館で借りました。2015/06/18
ちょぴん
1
高尾山、登ったことないんですよね。イメージ湧かず、淡々と読んでしまいました。2020/11/06