内容説明
ワンマン社長の命令に従って、社員が殺人を遂行する―それが株式会社ブラッグ社の業務内容だ。当初は無差別殺人が理想だったが、“請負制”への移行を主張する反社長派の台頭で、社内抗争が激化。やがて明らかになる、ブラッグ社と国家権力との意外な関係とは…。奇想ミステリーの新鋭が放つ、型破りでシニカルな連作クライム・フィクション、いきなり文庫で登場!
著者等紹介
両角長彦[モロズミタケヒコ]
1960年埼玉県生まれ。北海道大学教養部中退、一橋大学経済学部卒業。2009年『ラガド 煉獄の教室』で第13回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
64
ショートショートと短編を繰り返すいつものスタイルの連作短編集。題材から考えると重そうではあるが軽くて読みやすかった。2014/05/04
そうたそ
25
★★★☆☆ 何とも荒唐無稽な話なのだが、思っていたよりは楽しめたのではないかという印象。ここ最近の作風、スタイルを踏襲しているような内容で、相変わらず安っぽいストーリーが気にはなった。しかし終盤での意外なラストには予想を裏切られる爽快感があった。解説で星新一と作者を並べるようにして語られていたが、そもそもこの作品をショートショートとして扱うべきではないだろう。しかしショートショート風の味わいも持ちつつ、連作として全体でのまとまりも持っているというのは両角さんならではの作風。もう少し重厚な作品も読みたいが。2014/06/23
しのだ@書店員復帰を目指し中!
16
軽い感じの文章なので読みやすいという気もするが中身はあまりつまってないような気もする。もうちょっとひねりを入れたら面白くなるんではないだろうか。良くも悪くも作品が軽い。2014/05/28
カロリーナ
15
☆1 株式会社ブラッグ社の業務は、ワンマン社長の命令に従い社員が殺人を遂行するというもの。当初は無差別殺人を理想としたが、"請負制"への移行を主張する反社長派の台頭で社内抗争が激化。次第に明かされるブラッグ社と国家権力との意外な関係とは…。7つのショートショートを挟んだ、型破りでシニカルな8編連作のクライム・フィクション。※毒舌※以前読んだ『便利屋サルコリ』のほうがまだ良かった。驚くほどサクサク読めたが、どこに面白みを見出だせばいいか解らず。この作家さんは合いません。2014/09/27
マサキ@灯れ松明の火
13
…そうでした……作者の方の名前を失念しておりました……「あの作品」を読んで…読めないことはないが、好ましくないと思っていた方でした…また読んでしまった…会社組織として成り立たないでしょう!?2015/04/11