出版社内容情報
無頼派作家、酒と文学――「堕落論」「白痴」など名作と、安吾、太宰治、織田作之助が集まった鼎談「歓楽極まりて哀情多し」収録。
人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。
安吾の言葉が私の人生を支えている――西川美和(映画監督)
戦後無頼派の代表的作家・坂口安吾の代表作と酒にまつわる小説・エッセイ等を多数収録したオリジナル作品集。戦後の文壇に新風を吹き込んだ「堕落論」などのエッセイはじめ、「白痴」「桜の森の満開の下」などの代表的小説、GHQの検閲により削除された幻のエッセイ「特攻隊に捧ぐ」、安吾、太宰、織田作が女について奔放に語る鼎談「歓楽極まりて哀情多し」文庫初収録。
【収録作品】
■堕落論
■堕落論 [続堕落論]
■白痴
■戦争と一人の女 [無削除版]
■真珠
■特攻隊に捧ぐ
■わが戦争に対処せる工夫の数々
■青年に愬う――大人はずるい――
■朴水の婚礼
■桜の森の満開の下
■木枯の酒倉から
■――聖なる酔っ払いは神々の魔手に誘惑された話――
■酒のあとさき
■ちかごろの酒の話
■歓楽極まりて哀情多し
■反スタイルの記
■机と布団と女
■大阪の反逆
■不良少年とキリスト
●作品解説 七北数人
内容説明
戦後無頼派の代表的作家・坂口安吾の代表作と、酒にまつわる小説・エッセイ等を多数収録したオリジナル作品集。戦後の文壇に新風を吹き込んだ「堕落論」などのエッセイはじめ、「白痴」「桜の森の満開の下」などの代表的小説、GHQの検閲により削除された幻のエッセイ「特攻隊に捧ぐ」、安吾、太宰、織田作が女について奔放に語る鼎談「歓楽極まりて哀情多し」収録。
目次
堕落論
堕落論―続堕落論
白痴
戦争と一人の女―無削除版
真珠
特攻隊に捧ぐ
わが戦争に対処せる工夫の数々
青年に愬う―大人はずるい
朴水の婚礼
桜の森の満開の下
木枯の酒倉から―聖なる酔っ払いは神々の魔手に誘惑された話
酒のあとさき
ちかごろの酒の話
歓楽極まりて哀情多し
反スタイルの記
机と布団と女
大阪の反逆
不良少年とキリスト
著者等紹介
坂口安吾[サカグチアンゴ]
1906(明治39)年新潟市生まれ。30年、東洋大学文学部印度哲学倫理学科を卒業後、アテネ・フランセに通う友人らと同人誌『言葉』を創刊。翌年、処女作「木枯の酒倉から」や「風博士」などのファルス(笑劇)短篇が牧野信一の激賞を受け、文壇デビューを果たす。戦後、「堕落論」と「白痴」で一躍流行作家となり、太宰治、織田作之助らとともに無頼派と称される。純文学だけでなく、幻想小説「桜の森の満開の下」、推理小説「不連続殺人事件」、歴史小説「信長」、ルポルタージュ「安吾巷談」など、どのジャンルでもエポックを画する作品を著したが、55(昭和30)年、脳出血により死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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