内容説明
「私の卓抜な推理によれば、これは、まさしくまぎれもない完全なる殺人事件であります」―サハリンへと向かう豪華客船の甲板に残された遺書と赤く染まった靴。偶然居合わせた北杜夫氏は、探偵役を買って出たが、推理すればするほど、真相は迷宮のかなたへ…。「にっぽん丸殺人事件」はじめマンボウ氏が遺した爆笑のユーモア・ミステリー。初文庫化。
著者等紹介
北杜夫[キタモリオ]
1927年東京生まれ。東北大学医学部卒業。船医となり世界各国を回り、その体験を書いた『どくとるマンボウ航海記』がベストセラーになった。60年「夜と霧の隅で」で第43回芥川賞受賞。64年『楡家の人びと』で毎日出版文化賞、86年には『輝ける碧き空の下で』で日本文学大賞、また98年には茂吉評伝四部作で第25回大佛次郎賞を受賞。2011年10月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
73
今年は北さんの3回忌。今年も何冊か北さんの本が出版されたが、読メの新刊チェックのキーワードに‘北杜夫’をいれているので、いつも北さんの新刊がでると、図書館で借りるか、買うかして必ず読みたくなる。何度も読んだことがあるような内容でも、北さんのユーモワのあるエッセイが好きだ。もちろん北さんの小説も、『楡家の人びと』のような純文学作品や、『高みの見物』のようなユーモア小説も好きだ。この本に収録されている小説3編とも、北ファンには楽しめる作品ではあるが、ファン以外の方には、北さんの全盛期の小説をお勧めするw2013/12/15
双海(ふたみ)
14
北さんらしい書きぶりに大変満足しました。よく笑いました。2014/09/15
キキベル
8
的外れな迷推理に思わず笑ってしまいます。 いい感じに力の抜ける本でした。2017/06/20
櫛部晃季
5
躁状態の北さんの作品。まあ、北さんを読んでる人ならマンボウの時点で分かるとは思うんだけどね。ただ、ちょっと書き殴りの感じが否めない。屈折していたりブラックだったり若干の時事ネタだったりと北さんらしさはあるのだけれども、少し消化不良気味。2015/05/24
ライム
4
マンボウ氏自身が主人公として登場して活躍するのが楽しい、著者の晩年の作。躁的な勢いのある文章と展開でとても読みやすい。クルーズ船の旅中に起こった事件に勝手に探偵役を買って出て迷推理を繰り広げるマンボウ氏。妙に賢い少年が出てきて、マンボウとの推理合戦が始まる…結局カジノでも金をスってとことんみっともないところは著者のエッセイとも共通する。梅干し殺人事件の方も似た展開でマンボウ氏の勘違い推理ぶりが楽しい。解説文は、実際に船旅に同行した著者夫人が書かれている。2026/03/14
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