実業之日本社文庫<br> モップの精と二匹のアルマジロ

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実業之日本社文庫
モップの精と二匹のアルマジロ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 317p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784408551159
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

最先端ファッションでオフィスの清掃人をつとめ、日常の謎も解くキリコ。彼女は越野真琴という地味な女性から、夫の友也の行動を探ってほしいと頼まれた。美形である友也の退社後には、数時間の空白があった。ところが友也が事故に遭い、3年間の記憶を喪失してしまう。その後、彼の身辺には不審な出来事が。キリコと夫の大介は、夫婦の絆をめぐる謎に迫るが…。

著者等紹介

近藤史恵[コンドウフミエ]
1969年大阪生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。93年「凍える島」で鮎川哲也賞を受賞しデビュー。2008年『サクリファイス』で大藪春彦賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

304
このシリーズ大好き。清掃員で日常に対する洞察力があって優しく可愛いキリコに惚れてます(恥) ためてためて本作に手を伸ばした。私にとって恋敵の大介、キリコの旦那一人称の長編。キリコの愛と愛情を独り占めしてる大介への嫉妬心(?)が読み心地を悪くする。本作ではキリコは専ら探偵役。愛し合い夫婦となっても、時間と共にその関係は必ず変わってゆく。それを離婚の原因にする人もいるが、私は『熟成』と思う。他人には解せない家族内の熟成。我が家もある意味二匹のアルマジロ。結末は良かった!夫婦の形は人それぞれ、ありのまま‼️🙇2020/07/19

hiro

147
「女性清掃人探偵キリコ」シリーズの最新刊を読む前に、未読のこの第4弾を読んだが、今までの短編集とは違って、シリーズ初の長編で読み応えがあった。今回は、清掃人探偵キリコが、地味な女性の真琴から彼女の超絶美系の夫・友也の退社後の行動について調査を依頼されたことから、キリコ・大介夫婦が真琴・友也夫婦の謎に巻き込まれていく。そしてその謎が徐々に解けていくと同時に、語り手の大介とともに、‘夫婦の絆’について考えさせられた。第5弾は、また短編集に戻るようだが、またキリコの活躍が楽しみだ。2016/04/22

相田うえお

136
★★★☆☆18021 女清掃員探偵キリコシリーズ第4作目。(当方、初読みで2作目→3作目を飛ばして4作目へ。)2作目は連作短編でしたが本作は長編。日常ミステリ風でありながらも人の心の奥底にある複雑な気持ち,想いなどが響いてくる内容でした。終盤で作品タイトルがなぜアルマジロなのかが分かります。◯猫の鳴き声「にゃ〜」もいいけど「なあん」はもっと可愛い〜!◯保温式ランチジャーって過去に流行りましたが利用の際の温度管理によっては内容物が傷む場合も。最近はお洒落デザインの普通弁当箱が多いのかな。2018/03/09

再び読書

128
今回は長編で少し戸惑ったが、期待通り面白く読めました。今回は夫婦での謎解きに新鮮な感じがしました。キリコは相変わらずのマイペースで、モップの魔女のイメージは少し薄らいだが、独自の目線で謎を解く。大介はこらもまた優柔不断に越野友也と向き合う。二人のアプローチの違いが絡み合い、バランスが取れていく。彼の秘密は意外でしたが、現代社会ではそう珍しい事でもないのかも知れない。作者の思い通りに進んでいかない、小説の主人公に成長しているところが凄い。しかし、二人の結婚の下りも書いてほしいなと思う。2015/07/05

ひさか

113
月刊J-novel2009年11月号〜2010年6月号に連載のものを2011年2月に刊行。2013年4月文庫化。シリーズ4作めにて、初の長編。7章構成。大介とキリコは、ひょんなことからとある夫婦にかかわることに。2章くらいから、とある夫婦の秘密についての予想を立てていましたが、見事にハズしてまして、それもまた楽しかったです。シリーズ復活編とかで、次が当分無さそうな感じで、ちょっと残念です。2015/10/20

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