実業之日本社文庫<br> ゴンベン

電子版価格
¥660
  • 電書あり

実業之日本社文庫
ゴンベン

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 510p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784408551005
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

美貌の女子大生・椙浦夏子は、バイト代全てを貢いだ恋人を社長令嬢に奪われた。「お金持ちになって見返してやる」ため、大学の同級生・鹿沼歩たち数人を仲間に加え、夏子は詐欺グループを結成。サークルのノリでカモを騙す計画を練る彼女たち。数多の犯罪の成功に味をしめ、より大物をターゲットに定めるうちに、いつしかヤクザや大物実業家を敵にまわすことに…。

著者等紹介

小川勝己[オガワカツミ]
1965年長崎県生まれ。2000年、『葬列』で第20回横溝正史賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

RIN

24
久々の小川勝己さん。元々寡作な作家さんだと思うのだが、タイトルといい滑り出しといい、「こんな作風だったっけ?」と思いながら・・・しかしやっぱり小川さんだった(怖っ)。少し前に井上夢人さん『the Team』を、人を騙すには勤勉で頭脳明晰でなくちゃ!と爽快痛快で読み終えた印象が強かったが、本作は読後どんよりしてしまった。コンゲームの痛快さを求めて読むと「ちょっと違う・・」となるかも。がっつりノワールです><。とはいえ、構成はなかなか技巧が凝らされていてそこはかなり興味深かった。2015/08/18

にゃむこ@読メ11年生

9
小川勝己初読。ゴンベン=詐欺(警察用語)。前半は大学のサークル的なノリで、数々の詐欺働きを成功させるも、後半は一転、主要メンバーほぼ全員がそれぞれの破滅に向かって坂道を転げ落ちていく様がスピーディに展開される。主要メンバーがちょっと多過ぎた印象かつキャラ立ちがしっかりしてなかった(気がする)ので惜しい。詐欺の手口・やり口の裏側が垣間見れて興味深かった。2013/10/09

さかえさん

5
騙し騙され、徐々にダークに重くなっていく展開。ちょっと登場人物が多すぎてごちゃごちゃ感は否めないけど面白く読みました。うまい話には皆さん気をつけましょう。2012/12/21

パンダプー

5
詐欺ものではスカッと『奪取』が好きだけど、『ゴンベン』を読むと、実世界で詐欺罪に重い判決が下るのもわかるなあ・・・と。さすが小川勝己作品だわ。暴力描写は少なめだったけど、ぶるぶるしたわ(笑)最後のほうに出てくる安達友弥が誰だか忘れてしまい(頭弱いもんで)、前の方をひっくり返してよんだりして、興ざめにならなければもっと面白かったのになあ(作家のせいではなく、自分の頭のせいだけど)。どんどんダークになるのが良かった!!ネタバレになるからあとは書かない。2012/12/20

ながはな

5
面白い。自分の認識不足かもしれないけど、コンゲームって意外に少ない気がします。都合の良すぎる展開でもなく、あっぱれな詐欺師っぷりに感服しました。ただ、作品中で登場人物が「詐欺にあった人々の中には一家離散や自殺したやつもいるだろう。」的な事を言ってるのだが、それを聞いてハッとした。犯罪小説は好んで読むが、その犯罪の裏にはそれ以上に被害者がいるって事。当たり前の事だけど今まであんまり考えてこなかったなぁ、って読了後に感じた。終わりが切ないからか、でも、よっしー頑張れ。2012/12/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5690863
  • ご注意事項