内容説明
1993年、世の中がまだバブル景気に浮かれていたころ。OLを辞め、「求む、バカな人」という求人広告にひかれて探偵事務所の門を叩いた女がいた―20年にわたり書き続けられている「藤森涼子シリーズ」の短編から、珠玉の5編を収録。ひとりの女性の成長物語として、緻密な謎解きやサスペンスを堪能できる本格ミステリとして、十二分に楽しめる傑作短編集。
著者等紹介
太田忠司[オオタタダシ]
1959年愛知県名古屋市生まれ。名古屋工業大学工学部電気工学科卒業。1981年『帰郷』が星新一ショートショート・コンテストで優秀作に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
したっぱ店員
32
シリーズから何篇かをピックアップされたものなので、一話ごとに涼子の立ち位置や登場人物ががらっと変わってて「この間に何があったの??」と気になって仕方ない。話そのものもさらっとした謎ときで好きだった。このシリーズちょっと探してみよう。余談ですが、主要人物はそうでもないのに、聞き込みにいく相手の住人がすごい名古屋弁なんで笑ってしまう私は元愛知県民。もっと余談ですが宇治金時おいしそうだった。2014/10/05
ゆう
24
いただいた本。探偵・藤森涼子シリーズの傑作短編集。20年以上にわたり続いているシリーズを時系列にいいとこ取りされた1冊。20代から始まり40代の涼子さん、実際の時間の流れにそって歳を重ねてるってところがいい。もっと早く手を出してリアルタイムで楽しみたかったなぁ。このシリーズは今回が初読みで、これは最初から順番に読みたい!と思って調べてみたけど、1作目と思われる『ペットからのメッセージ』は残念ながら手に入らなそう…。仕方がないので時系列で次と思われるカメオ出演のJを読もう。ちょうど譲り受けたので。2015/11/16
紅葉
23
女性探偵・藤森涼子シリーズの傑作短編集。シリーズ読んでないのですが面白かったです♪これはちゃんと主人公達が現実にそって年を重ねていきながら20年以上続いているシリーズだそうで、この本には20代30代40代の5話が載っています。20代の突っ走る涼子ちゃんが経験を重ねリーダーシップを取る40代の涼子さんになって行く。いったい話しの間にはどんな事があったのか気になってしょうがない!なのでシリーズを最初から追っかけたいと思います♪2015/06/26
キムチ猫屋
15
あらあらシリーズものだったのね!でも良いところ取りだったようで楽しめました。次は藤森涼子ストーリーを始めから拝読しないと。なんか引っかかるモヤモヤ感、これこそが探偵のカンってやつか!刑事も虜にする美人さん(・∀・)カッコいい〜2023/02/01
ぶんぶん
11
【図書館】なかなか面白い短編集でした。 太田忠司が連載している作品を年代順にまとめた物。 一人の探偵・藤森涼子の二十代から四十代まで一編ずつ、その成長を追ったミステリー。 それに発表時の世相が時代を感じさせて楽しいです。 太田忠司…ガキの読物を書いているとの印象だったが、こういう物も書けるのかと、考えを改めました。 作品リストも付記してあるが…そこまでは、いかないと思う。2015/11/26
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