内容説明
NHKの連続テレビ小説でドラマ化され、日本中に感動の輪が広がった水木しげる夫人の自伝的エッセイ。底なしに貧乏だった新婚時代、「ゲゲゲの鬼太郎」のヒットで多忙を極める夫を支えた喜びと苦悩の日々…自らを「平凡な人間」と語る著者の目に映った異能の天才の真実と、自身の人生への思いを率直に綴る。ドラマでは描かれなかった秘話も交えた感動の一冊。
目次
1章 静かな安来の暮らし
2章 結婚、そして東京へ
3章 底なしの貧乏
4章 来るべきときが来た!
5章 水木も家族も人生一変
6章 名声ゆえの苦悩と孤独
7章 終わりよければ、すべてよし
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
363
まさに若い頃の苦労は買ってでもせよということわざがピッタリな人生だなと思った。特に冒頭の写真や、奥さんの文章から幸せな雰囲気が滲みでていて自分もこんな人生を歩みたいなと思った。2016/01/02
森オサム
63
著者初読み。Amazonプライムで「ゲゲゲの女房」を1週間で一気に観ましたが、終わるのが寂しくて寂しくて原作も読む事にしました。これまた読み終わるのが寂しくて寂しくて。松下奈緒さんに会いたいなぁ、生涯の目標が一つ増えた。2018/08/02
Willie the Wildcat
41
夫婦共に一途に生きる。人生の流れを、自分のものとする。人生を振り返り、結果論として幸せに感じることができれば幸せ!根底に弛まない努力。講談社児童漫画賞を受賞時の涙が印象的。一方、”20m”の家出?!戦時体験が水木氏の焦燥感の根底なのは十二分に理解した上で、著者の家族への思いと願いが心に響く。蛇足だが、連合艦隊再建!?に、鬼太郎のブリーフ・・・。娘さんも難儀だったなぁ。(笑)2014/07/13
バトルランナ-
38
水木しげる没のニュースを聞いて求めました。そう言えば、昔、霜柱って冬になるとたってたよねー。p56 米屋は今でも変えてないって良くない?p58 キャベツって洗うの?p89 つげ義春。池上遼一が出てきたよ!p138 鬼太郎のテーマ曲は優秀だよね。p151就職など人生の入口でどれだけ幸運をつかむかで、その後のすべてが決まってしまうかのように思い込んでしまう人が多いと聞きます。あとがきにかえて。水木しげるの独特の価値観て見直されてたと思うけど、武良布枝さんの価値観も匹敵していると思う。期待以上の作品だった。5点2016/01/02
金吾
36
○苦労を共にして、年老いてからも仲の良い夫婦というのは素晴らしいと思います。結婚当初の話は夫婦共に面白かったです。やや生活に余裕が出来たときに寂しくなったという話も真に迫りました。境港の水木ロードを行った時楽しかったことを思い出しました。2024/01/11