実業之日本社文庫
無用のかがやき

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  • サイズ 文庫判/ページ数 157p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784408550336
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0192

内容説明

ぼくが/見たいのは/生きて/輝いている無名の時間―踏みつぶされたアルミ缶、路上の犬のウンコ、黒板の俳句。雑踏のネオン、空に浮かぶ雲、人気のないカフェ。都会の片隅で、はかなくも力強い光を放つ名もなきものたちに目を向け、そのささやかな美しさを詩人・谷郁雄が言葉につむぎ、リリー・フランキーがファインダーに収めた幻の写真詩集。待望の文庫化。

目次

天動説
星座
春一番
晴れ間
歩き
太陽
てんとう虫
バイト
BGM
君に望むこと〔ほか〕

著者等紹介

谷郁雄[タニイクオ]
1955年、三重県生まれ。同志社大学文学部英文学科中退。90年に詩人デビューし、多数の詩集を発表

リリー・フランキー[リリーフランキー]
1963年、福岡県生まれ。武蔵野美術大学卒業。イラストのほか、文筆、写真、デザイン、俳優などさまざまなジャンルで活動。著書に、220万部を超すベストセラーとなった『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』、絵とコラムをまとめた『エコラム』などがある。俳優としては、映画『ぐるりのこと。』でブルーリボン賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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masa@レビューお休み中

39
都会で生きていると、突如として息苦しくなることがある。紛らわすものはあるのに、本当に必要なものは、どこにもないのではないかと思ってしまう。都会にはかがやきを放つ無用のものたちが山のようにある。そのかがやきは、絶対的な効力はないが、ちょっとしたなぐさみにはなる。もしかしたら、人間ってそんな無用のかがやきを栄養にして生きているのかもしれない。谷郁雄の詩とリリー・フランキーの写真の組み合わせが意外なほど合っていて良かった。2012/06/16

鷹図

3
気の利いた文句や、身を竦ませる警句はない。ただただ素っ気なく(ポーズをとっているわけでもなく)、詩性を発揮している。それはまさに「無用の物のみが持つ気楽さで、有用を批判し、その輝きで他のすべてを圧倒し続ける」よう。仄かに漂う思春期の風情が良い。リリー・フランキーによるスナップ写真も、添え物以上の存在感がある。2011/05/15

a._v._e

1
★★★☆☆ 何気なく手にとって,なんとなく買ってしまいました。そんな何気ない出会いは,より一層この本を魅力あるものにさせている。2011/05/28

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