出版社内容情報
お客さんと交わす言葉が道しるべになる――やさしい明日にあなたを運ぶ お仕事×青春小説!
タクシードライバーが不要になることはないと、わたしは勝手に思ってる。高齢のお客さんや外国からのお客さんに対して、人、が不要になるとはとても思えないのだ。(本文より)
終電を逃したアラフォー女性、危篤の母親の病院へ急ぐ息子、崖っぷちのプロ野球選手……タクシー運転手は、目的地までお客さんの人生にそっと寄り添う。「人と関わる仕事」への誇りを抱き、誠実に仕事に臨む高間夏子と東央タクシーの同僚たちを描く大人気シリーズ、最新刊!
【目次】
内容説明
終電を逃したアラフォー女性、危篤の母親の病院へ急ぐ息子、崖っぷちのプロ野球選手…タクシー運転手は、目的地までお客さんの人生にそっと寄り添う。「人と関わる仕事」への誇りを抱き、誠実に仕事に臨む高間夏子と東央タクシーの同僚たちを描く大人気シリーズ、最新刊!
著者等紹介
小野寺史宜[オノデラフミノリ]
1968年、千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」で第86回オール讀物新人賞を受賞。2008年ポプラ社小説大賞優秀賞受賞作『ROCKER』(ポプラ社)で単行本デビュー。『ひと』(祥伝社)が2019年本屋大賞第2位に選ばれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
214
小野寺 史宜は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。シリーズ第三弾、今回も連作短編集でした。オススメは、『八月八日の新小岩 三国清香』&『十月十日の新代田 刀根和正 東央タクシー』です。シリーズは、まだまだ続きそうです。 https://www.j-n.co.jp/books/978-4-408-53893-8/2026/01/03
あすなろ@no book, no life.
136
僕は複数読んだ小野寺作品の中でこのタクジョシリーズが一番好きで筆にマッチしていると思う。その3巻。高間夏子始めお馴染みのドライバー達も健在。彼等を主人公とした連作短編形態も同。どの話も感慨深い。僕のタクシー初体験っていつだろうか。30年前に駅から急逝した親父の病院迄タクシー駆けつけた事もある。そうした自身の想い出も交えながら。それらよりまだまだ続けて欲しいシリーズ。なお、最終章の夏子30歳前にして読書を始める事を思い立つシーンは読書家としてはその長さにニンマリ。あとがきで小野寺氏自身よりその理由も記される2026/01/18
しんたろー
128
シリーズ第3巻は6つの短編集。前作同様、同僚やお客さんの話もあるが、夏子の話も多く、御贔屓・姫野の話もあって嬉しかった。今回もタクシー業界の現状やドライバーの実情をキチンと把握した上で執筆しているので、同業者としてはドキュメンタリーに感じる部分もあった。お客さんと素敵な会話ができる機会は、ひと月に400回程度の出会いの中で、3~4回ほどと多くはないのが現実だが、全くの嘘ではなく夢があって楽しい。新代田や新馬場など「新」が付く地名がタイトルで遊び心を感じ「他にもあるかな?」と考えつつ、早くも続編に期待🎵2026/01/22
おしゃべりメガネ
107
女性タクシードライバーシリーズも第3弾に。新卒で入社し、'タクジョ'になった主人公「夏子」も三十路手前の29歳になろうとしています。本作の構成は連作スタイルで、「夏子」だけではなく同僚ドライバー達それぞれの姿が綴られています。歳の近いイケメンな先輩「姫野」さんは相変わらずなキャラを発揮してくれていて、「夏子」とのやりとりにニンマリしてしまいます。他にもオジサン先輩お二方のタクシードライバー姿が読めるのも印象的でしたね。相変わらず「夏子」になかなかドキドキするようなロマンスが訪れないのも本作ならではですね。2025/12/21
bura
102
シリーズ第三弾。女性ドライバー高間夏子を中心とした東央タクシーのドライバーたちの物語。車内での会話に人間味を感じる6編である。新卒で入社した夏子も28歳、今作ではアラサーの自分に少し焦りを覚えるがそこは望んでのタクジョ。たまたま乗せた新卒の女性が夏子の仕事ぶりに対して感動してくれたことに喜びを得る。そんな前向きな夏子が清々しい。他のドライバーたちもそれぞれの思いがありながらハンドルを握っている。乗客との会話がリズミカルで普通の出来事なのに心地よい。そうだ、タクシーは運転する側の人生も乗せている。2026/01/06




