出版社内容情報
アリバイは阪神vs.広島戦!?
捜査一課刑事の神宮寺つばめと謎のカープ女子が、野球ファンが起こす珍事件を名推理。
事件の鍵を握るのは、野球界の実際の出来事!?
2016年――広島カープ25年ぶり悲願のリーグ優勝
2017年――巨人・阿部慎之助、2000本安打達成
2018年――球史に残る“大荒れ"の阪神対広島戦
2019年――DeNAのパットン投手、冷蔵庫を殴打して骨折
2020年――コロナ禍で異例ずくめのリーグ戦
カープファンの名に懸けて、著者が全力投球した、
爆笑&共感必至の痛快ミステリ
「僕の今年の“隠し玉"です」――東川篤哉
内容説明
事件の鍵を握るのは、野球界の実際の出来事!カープファンの名に懸けて、著者が全力投球した、爆笑&共感必児の痛快ミステリ。
著者等紹介
東川篤哉[ヒガシガワトクヤ]
1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒。2002年、カッパ・ノベルス新人発掘プロジェクトにて『密室の鍵貸します』でデビュー。11年、『謎解きはディナーのあとで』で本屋大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
293
東川 篤哉は、新作中心に読んでいる作家です。広島カープファンの著者ならではの、プロ野球ユーモア・ミステリ連作短編集でした。プロ野球好き以外の方には決してオススメしませんが、一押しは、巨人ファンなので「2017年――巨人・阿部慎之助、2000本安打達成」です。コロナ禍で暗黒時代に突入した広島カープを著者は、どう思っているのでしょうか? 本日(6/17)返却期限の図書館本が沢山あったのですが、何とか読み切り、全て返却しました。2021/06/17
雅
119
プロ野球ネタが満載のユーモアミステリー。笑えるポイントがいっぱいでサラッと読める2021/12/24
NADIA
105
私はカープファンだ。もっとも一生懸命応援していたのは学生時代なので、最近のチーム状況はほとんど分からない。それでもカープファンを体現している人には勝手に親近感を覚えるくらいには赤い血が残っている。なので作者の東川さんには以前より密かに親しみを感じている。この作品は燕党である警部とその娘が「ホームランバー」という野球パブで頭脳明晰カープ女子に難事件を解決してもらう5編の短編集。事件はテキトーなのでまあ置いておいて、ファン同士の会話とかマウントの取り方とかが面白い。余談だがカープで一番好きな選手は北別府投手。2022/02/16
みかん🍊
92
熱烈スワローズファンの警部とその為つばめと名付けられた娘との捜査一課のペアが野球に纏わる事件を捜査中スポーツバーで出会ったカープ女子の手を借り事件を解決していく2016年から2020年の5件のユーモアミステリ連作短編集、どの事件も実際の出来事や実在の選手が登場し、野球ファンには楽しい、パットン見立て殺人にはちょっと無理があると思うけど、どれも殺人事件だけど軽く読めて楽しかった、東川さんは熱烈なカープファンだったんですね。2021/09/08
chantal(シャンタール)
84
アンソロジー「マウンドの神様」に収録されていた「カープレッドよりも真っ赤な嘘」の神宮寺親子燕刑事と安楽椅子探偵"神津テル子"が帰って来た!あれはカープが25年ぶりの優勝を果たした16年の事だった。それから毎年1作ずつ、20年までの野球ファンにはたまらない全5作。バカバカしいミステリーと言ってしまえばそれまでだがこれはミステリーを読むためでなく、野球談義を楽しむために読む本。そして私のように東川さんと同年代以上でなければ分からない昔の事も書いてあるので、年齢層は選ぶかも。野球ファンの人には是非読んでほしい。2021/11/28