出版社内容情報
物語は魂の旅。電車で、車で、飛行機で…。カバンに一冊入れておきたい!ショートショート界の新鋭による傑作「トラベル」小品集。
内容説明
1話5分の絶景旅行!ショートショートで世界一周。ショートショートの名手がおくる、全18編の世界旅行へご招待。
著者等紹介
田丸雅智[タマルマサトモ]
1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部、同大学院工学系研究科卒。2011年、『物語のルミナリエ』(光文社文庫)に「桜」が掲載され作家デビュー。12年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。15年、ショートショート大賞の立ち上げに尽力し、審査員長を務めるなど、新世代ショートショートの旗手として精力的に活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
137
旅気分の一冊。18篇で紡がれた、ちょっとした旅気分を味わえるショートショートストーリー。どれもオチがなかなかの味わいで面白い。なるほど、というものもあれば、ドキッとさせるものもあり、不思議な余韻もあり、思わず笑いがこぼれるのもありで飽きない。中でも「火の地」「虚無缶」「マトリョーシカな女たち」は着眼点から発想、オチまで、はなまるの巧さ。思いっきり想像を膨らませたくなる「Blue Blend」も好き。毎日ちょっとずつ異国の地、架空の地をゆらゆら旅しながら眠りにつく、そんな眠りのお供にも最適な作品。2021/09/05
ままこ
91
バラエティに富んだ奇妙な旅をサクッと楽しめるショートショート。お気に入りの旅は空と海の幻想的な情景が浮かび上がる「Blue Blend」、こんな旅はヤダヤダしたくない「帰省瓶」、興味はあるけどちょっと躊躇する旅「砂寮」どの作品もハッとする余韻が残るラスト。2021/08/29
そら
63
旅にまつわるショートストーリー18篇がぎゅっと詰まっていた。旅から戻る時、スーツケースに詰め込んだ思い出みたいな多種多様な物語。読み始めたその夜、不思議な夢を偶然に見た。富士山みたいな雪山を見上げ、エーゲ海のような白砂と碧い海を眺め、目覚めたとき「あー旅に行きたい!」と思ってしまった。夜になってもそのリアルさは薄れず、不思議な気持ちになりました。ファンタジー、ミステリー、時空を超えた様々なひとくちサイズの物語。気分転換にお薦めです。2022/02/22
takaC
42
「1話5分の絶景旅行」という宣伝文句に偽りはないのだが、1話5分じゃ若干物足りない感じもある。2019/04/13
ぶんこ
42
ショートショートは苦手なのですが、旅好きなので読んでみました。夢中になれず他の本の間に読み続けたのですが、やっぱり相性わるし。オーロラの布が良かったです。私もオーロラの布でカーテンを作りたいです。2018/09/01