宝の山―商い同心お調べ帖

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宝の山―商い同心お調べ帖

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408536361
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

高すぎる値段の陰に謎がある? 江戸時代に実在した、物価を見張る役目の同心が、世の不正を鮮やかに裁く傑作時代ミステリー!

高すぎる値段の陰に謎がある? 江戸時代に実在した、物価を見張る役目の同心が、世の不正を鮮やかに裁く傑作時代ミステリー!

内容説明

江戸の町を繁栄させるのは物が動き、銭が動くことだ―いなりずしから贋金まで、物価にまつわる騒動の始末に奮闘する同心・澤本神人。家では亡くなった妹の娘・多代を男手ひとつで育ててきたが、そこに居酒屋の美人女将が現れて―物の値段に人情を吹き込む新機軸の時代ミステリー!

著者等紹介

梶よう子[カジヨウコ]
東京都生まれ。フリーランスライターのかたわら小説を執筆、2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞大賞を受賞。2008年『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、同作で単行本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

99
読み友さんレビューで気になっていた梶よう子さん初読み。諸色調掛という逮捕権の無い同心を主役に据え、よく練った設定を、敢えて読み易く、軽めに仕上げた印象。町奉行の支配のもと、町年寄の下で物価や出版物を含めた町政を担当する町名主。その町名主を監査する、市中取締諸色調掛の澤本神人。副題に「商い同心お調べ帖」とある通り、悪質な商いの取り締まりに人情を絡めた物語。八丁堀の旦那と言えば定町廻り。亡き父の跡を継ぎ定町廻り→隠密廻りを務めていた澤本。彫りが深く、目元涼しく、人眼に立つ容貌を「お主、顔が濃い」と、新任の→2014/12/01

Norico

52
諸色調掛同心。前に読んだ梶さんの「御薬園同心」に続き、またも知らないお役目が。江戸時代にモノの値段を調べるお役目があったなんて、なんだかすごい。顔がかっこよすぎて隠密のお役目から諸色調掛に変えられた神人さんが、事件を解決していきます。いつもおなか減らしてる庄太さんや、かわいい多代ちゃんなどほのぼのしてて面白かった。神人さんとお勢さんの関係はどうなるのか…次作はでないのかなぁ2015/05/31

万葉語り

49
物価を取り締まる諸式調掛同心の澤本神人は顔が濃いからという理由で隠密回りから異動になり、七つになる姪の多代と二人暮らしをしている。7つの短編集の中でよかったのは、いなり寿司におからを詰めて売る屋台の話「雪花菜」。紙くず拾いの正直者、三吉が夢のためにがんばる「宝の山」。NHKのドラマになりそうな感じでした。 2015/11/15

ねむねむあくび♪

44
図書館の本♪心地よくあっさりと読了。これはこれで良い味わいなのだが、梶よう子ファンとしては、次はもうちょっと長編も読みたいな(笑)(* ̄∇ ̄*)姪の多代ちゃんもお勢さんももっと登場して欲しいよね~o(^o^)o2014/06/06

onasu

43
特段の期待もせずに読んだところが、読み心地がいいじゃないか。梶さん、失礼しやした。  装画もとぼけた感じ、商い同心お調べ帖て副題も期待が募るようなもんじゃない。諸色調掛同心、要は市中の物価見分役で、大事件やお涙ものでもない。  じゃあ何が、と言うと、毒気のない話しと、なるようにしかならない、て口癖の同心/澤本神人(ジンニン)に、小物で食いしん坊の庄太の飄々とした中にも芯があるふたりがいい。  神人と暮らす姪の多代、関わりができたお勢、てサイドストーリーもいい。続編がありそうで、楽しみが増えました。2014/03/12

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