はじめからその話をすればよかった

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408536323
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

瑞々しくて、あたたかい宮下小説ワールドの原風景を網羅。小説を書く理由、自著の創作秘話、三人の子供たちを愛おしむ日々、大好きな本や音楽と共にある暮らし…デビューから9年間で紡がれたエッセイ81編+単行本初収録の掌編小説4編。

目次

日々、つれづれ(ひよこ豆、おはじき、蝉の抜け殻;オムレツ以後 ほか)
掌編 オムライス
本のことときどき音楽、漫画、映画(確かに存在していた―『野性の葦』;だいじょうぶ、だいじょうぶ―『こんとあき』 ほか)
掌編 あしたの風
掌編 ちゅうちゅう
自分の本を解説(『スコーレNo.4』;『遠くの声に耳を澄ませて』 ほか)
ひとさまの本を解説(山本幸久『男は敵、女はもっと敵』;辻村深月『太陽の坐る場所』 ほか)
掌編 サンタクロースの息子

著者等紹介

宮下奈都[ミヤシタナツ]
1967年福井県生まれ。2004年「静かな雨」で文學界新人賞佳作に入選。07年に刊行された初の長編『スコーレNo.4』が話題になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mariya926

127
読友さんのレビューに惹かれて読みました。ホルモンの影響で3人目の子どもが0歳の時から書き始められたそう。私でも!?と一瞬思ってしまいましたが、他の作家さんのレビューを書いているのを読んで、同じ本を書いているのに、私が一生かかっても書けない文章をさらさらと書いておられる。やっぱり作家さんは違いますね。一日のスケジュールで家事と育児をする以外は仕事&読書だけど、仕事は1割で読書が9割。そうなんだと嬉しくなりました。全読したい作家さんなので、ご自分の作品について書かれている解説を読んで更に読みたくなりました。2018/10/07

おくちゃん🌸柳緑花紅

119
宮下奈都さん、三冊目はエッセイ。少し早いクリスマスプレゼントを頂いたよう。贅沢な一冊でした。表紙の文字は宮下さんの直筆でしょうか?文字にもお人柄が現れているようです。エッセイ。掌編小説。自作品の解説、そして宮下さんがいう「ひとさまの本の解説」どれをとっても素晴らしく、この一冊で私が読みたいと思った本の数はかなりの数に!。同じように3人の子の母親で、その時何らかのホルモンの変化は私にもあったはずなのに。。。宮下さんは本を書き、私はもっぱら読む方に(笑)益々好きになりました。次は「よろこびの歌」にしましょう。2015/12/14

おかむー

106
ほっこりというよりも、とぼけた感じの漂う宮下奈都の人柄がよく出てますね。2~3pの文章のなかにきっちりと自分の色をだせる感性が作家というものかと感心もしましたよ。『よくできました』。雑誌、新聞などに寄せたエッセイ、自身の作品の解説(というか作品を書くに至った経緯)、他作家作品への解説、そして数篇の掌編と盛りだくさんの一冊。『神様の遊ぶ庭』を読むまえにこちらを読んでおくと宮下家の面々の姿がより鮮明に浮かんで面白みが増しそうですね。ただお風呂を沸かすのが週に一回はいただけない(笑)2015/07/28

nico🐬波待ち中

99
3人目のお子さんがお腹にいた頃急に小説が書きたくなった、という宮下さん。それは女性ホルモンのせいだという。そんな期間限定の女性ホルモンのお陰で、私達は小説家「宮下奈都」と出逢えた訳である。好きな本や音楽、ご自分の書かれた本のこと、お風呂嫌いの話、ヘルムート・バーガー似の旦那さんや個性豊かな3人のお子さんとのエピソード…と盛り沢山のエッセイ集。いい小説には「答え」はなく「問い」がある、という。「分からない」と考え込ませ常に読み手の胸をノックし続ける…そんな小説をこれからもどんどん書き続けていってほしい。2017/11/18

あつひめ

99
宮下さんが北海道に移住されたと知ってからTwitterを読むようになった。エッセイも日常のことが含まれているので、とても誠実で、それでいて気負いすぎない雰囲気が漂っていてとても好感が持てる。まあ、活字とは裏腹に、色々大変なのかもしれないけど、大変さを感じさせないのも作家さんの腕かなぁ。作家さんの時間割がとても興味深かった。家族を含んだ時間割。そんな中から生まれる作品だからほっこりするのかなあ。これからも同じ道民としても応援したい。2014/09/28

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