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少女の友コレクション
中原淳一の「女学生服装帖」

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  • サイズ A5判/ページ数 314p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784408535784
  • NDC分類 593.8
  • Cコード C0095

内容説明

明治41(1908)年の創刊から、昭和30(1955)年の終刊まで、日本の出版史上もっとも長きにわたり刊行された少女雑誌『少女の友』。その長い歴史のなかで、きわめてユニークかつ資料的価値の高い連載がはじめて一冊になりました。セーラー服の着こなしから、髪型、しぐさまで、すこぶる親身でちょっぴり辛口なアドバイスはいまこそ必読です。

目次

第1章 女学生スタイルの基本―昭和12(1937)年
第2章 おしゃれを楽しむ工夫―昭和13(1938)年
第3章 中原淳一と『少女の友』
第4章 付録「スタイルブック」
第5章 楽しいアイデアと組み合わせ―昭和14(1939)年
第6章 暗い時代でも大切にしてほしいこと―昭和15(1940)年
第7章 愛読者が語る「女学生服装帖」
第8章 「服装帖」から受け継ぐこと―エッセイ・談話・解説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒロミ

47
【読メ乙女部】現代でも通用しそうな、中原淳一のクラシカルなデザインのワンピースが満載の服装帖。具体的にはウエストコンシャスでスカートは膝下丈でふんわりしたシルエットが多い。「女学生服装帖」とタイトルにあるだけに女学生の乙女向けのデザインが殆どだが、デザインを変えればアラサーでも着れそう。髪型に関する考察が面白く、リボンひとつつけるのにも拘りがある中原先生がすごい。杏ちゃん、寂聴さんのインタビューもあり。それにしても「少女の友」時代の中原先生の絵は好み。まつげびっしりの夢見る瞳。2016/05/15

風眠

45
野暮くさい、下品です、物欲しそう、見ているだけで気が滅入る、嫌いです、etc。大戦前の女学生のファッションについて、中原淳一は手厳しく意見している。今のように既製服がなかった時代ではあった。だからと言って諦めるのではなく、手持ちの服に手を加えたり、髪型やしぐさ、姿勢などに気をつけ、ほんの少し意識を高める事で、限られた少女の時間を美しく過ごしてほしい。それは、中原淳一が少女に託した願い。大戦前の昭和12〜15年、『少女の友』に連載したファッション指南『女学生服装帖』をまとめた一冊。美しさの理想に哲学がある。2018/04/04

りぃ

5
とてもよかった。社会情勢的にはとてもそんなことを言えないのは分かっているが、それでも、リアルタイムでこれを読めた時代っていいなあ…と思ってしまう。ワンピースがどれも可愛い。中原淳一の描く少女はリボンがよく似合う。肩あきタイプの袖がこの時代もあったのが、意外に感じた。2023/02/06

5
大好きな中原淳一先生の愛らしい女学生のお洋服に関するアイデア帖です。可愛い!だけではすみません。作り方が簡易的に書かれてあります。簡易的なのは当時、女学生が洋服を作るという技術が当たり前に身についていたからです。戦前戦中戦後、ブレない価値観で女の子達に美意識や個性を芽生えさせて、生活に潤いと希望を与えていたのでしょうね。セーラー服に化粧はあり得ないと言い放つ姿勢、ぜひ現代の女学生に読んで欲しい一冊です。2010/11/21

なー

4
この方の描く少女の顔は三白眼で何処を見ているか分からず少し怖いけれど、どうしても気になって見てしまうし、見るとやはり素敵だと思う。冒頭に「少女らしい正しい美しい心を持つとそれが外側の服装や身だしなみにも現れるのです」というような事が書かれていた。更に「僕の描く少女はモデルは別にいないし抒情画だから現実の少女とは違うのです」とはっきり書かれていた。洋風でほっそりとしていて華やかで、軍からは好ましくないと睨まれていたという絵の中の少女たちに現実の少女たちはどれほど焦がれ、可能な範囲でのお洒落を探したんだろう。2023/12/05

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