内容説明
スーパー元気な妻と娘に連れられ、茂吉の故郷・山形やハワイ、ソウルなど、思い出の地をめぐる追憶と旅の日々―ところが一転、マンボウ家は大騒動に。いったい何が…。
目次
トロロ汁
映画
敗戦前後
昔の軽井沢
精神病のこと
茸の人工栽培
ワインのこと
土産物
オリンピック
スリなどのこと〔ほか〕
著者等紹介
北杜夫[キタモリオ]
1927年5月1日東京生まれ。東北大卒。医学博士。船医になり世界各国を見てまわり、その体験を書いた『どくとるマンボウ航海記』がベストセラーになった。’60年『夜と霧の隅で』で第43回芥川賞受賞。’64年『楡家の人びと』で毎日出版文化賞、’86年には『輝ける碧き空の下で』で日本文学大賞、また’98年に茂吉評伝四部作で第25回大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
84
月刊ジェイノベル’05年7月から'10年1月まで連載されたエッセイ集。中学生の頃に読書が好きになったキッカケが北杜夫氏の本だ。『どくとるマンボウ航海記』や『どくとるマンボウ昆虫記』などユーモア溢れる話しですっかり気に入った。この本は少年時代の思い出、父茂吉のこと、兄斎藤茂太氏のこと、日本各地、世界各地に行ったことをはじめ身近なことを中心に描かれている。『楡家の人々』は氏のこういった思い出がベースになっていることを改めて知った。阿川佐和子さんのこともほんのすこしだが出てきます。図書館本。2017/12/23
はる
24
戦前戦後と自身の体験や経験が赤裸々に書かれている一冊です。読んでてぎょっとする事もありますが、戦時中の経験は体験者ならでわでした。ただ、何度も同じような話が出てくるのでこのページ読んだ?って錯覚しそうになりました。2017/12/28
スプリント
7
マンボウシリーズを数冊読まれてから本書を読んだ方がいいかと思います。旅行記というよりは北杜夫氏の半生を振り返る中でゆかりある土地を絡めた構成になっています。近年の旅行のきっかけが必ず娘さんに強引に誘われた体になっているのが著者らしくて微笑ましいです。2013/12/23
macau3
6
私も図書館の返却棚にあったので10年ぶりに図書館の本を借りてしまい懐かしく読めた。北氏は昔から同じことを何度も書いてるので斎藤家周辺のことはしっかり覚えている。亡くなるまで阪神ファンだったんでしょうか。マブゼ共和国は消滅したんだろうか。息子がいたら後を譲っただろうが、お嬢さんだから晩年も旅行に連れってもらえてよかった。「楡家の人々」は傑作でした。2017/05/31
みくに
4
この本の前にこの人のお兄さんが書かれた本を読みましたが、この本を読んでやっぱり本職は違うなと思いました。同じ事を何回書いてもいいんじゃないかな。弟の本を読んでたら兄が死んだと書いてあってびっくり。91歳で無くなったという事はこの前に読んだ本を書いた頃なのかな。因みにマンボウさんにとってもこの本が最後のエッセイらしいです。2015/04/13
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