内容説明
異界に越境し浮遊する小説家の“念”が死者の魂を招き寄せる…ホラー短編の名手が贈る待望の新作。哀惜と戦慄の物語11編。
著者等紹介
高橋克彦[タカハシカツヒコ]
1947年岩手県盛岡市に生まれる。58年『写楽殺人事件』で第29回江戸川乱歩賞を受賞。その後『総門谷』で第7回吉川英治文学新人賞、『北斎殺人事件』で第40回日本推理作家協会賞、『緋い記憶』で第106回直木賞、『火怨』で第34回吉川英治文学賞を受賞。ミステリー、ホラー、SF、伝奇、歴史小説、浮世絵研究等の幅広いジャンルで多くの著作を世に送り出し、現代日本エンターテインメント小説界を支える第一人者のひとりである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うさっち
20
不思議な話やひんやりした怖さのあるホラー短編集。どの主人公も職業が作家なので、もしかして自身がモデルなのかと思いながら読了。「声にしてごらん」「ゆがみ」「あの子はだあれ」が好みです。2021/05/14
秋製
12
これも短編集でした。主人公が全員物書きにはちょっとニヤ!題材的にもっと怖く出来るものを、敢て軽い感じにした?という印象を受けました。怪談系は苦手という人にも読めると思います。2012/10/20
くらげ@
11
(☆☆☆)短編集。ホラーだけれど、そんなに怖くはなかったです。2012/12/21
nyanco
10
主人公が作家という点に限局されてしまったので、どうしても似たようなシチュエーションになりがちなのが残念。月刊の連載で読めば、また感じが違ったのかもしれませんが、1冊にまとまるとそれだけではやや物足りなく感じました。2009/05/19
やっち
7
ぞわぁ~と物凄い怖いホラーではなかったけど、最後にゾクッとくる短編集でした。ドラマ化されたら面白そうだなと思いました。世にも奇妙な物語とかに出てきそう。こういう話は初めて読みましたが面白いんですね。とても新鮮でした。2014/03/15