内容説明
三下・矢吉が火を点けた血の抗争の行方は―!?時代小説の新星が放つ、直球勝負の大江戸青春ピカレスク。
著者等紹介
犬飼六岐[イヌカイロッキ]
1964年大阪生まれ。大阪教育大学卒。2000年「筋違い半介」で第68回小説現代新人賞を受賞。人情、ユーモア、剣劇を兼ね備えた新しい時代小説の書き手として注目されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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司
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小心者で酒乱の浪人が面白すぎた。一人前のヤクザをめざす純朴な三下が主人公なので、青春ものっぽくもある作品。2014/12/12
水彩
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彦六のへたれっぷりがなかなかよかった。酔っ払ってる最中のキレッキレなところもw2012/12/19
しぇるぱ
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やくざの三下、使いっぱしり、まだ杯をもらっていない若者が主人公です。読み始めは、毎度おなじみのやくざ話し、ちょっと違うな、短編それぞれにゲストがいるのだ。ゲストにおかしみがあるのですよ。ゲストの毛色が変わっているから、お話しの色合いが様々で、そこがええところです。三下がいて、兄いがいて、セットでお話しが進んで行く。品川新町と品川北宿にそれぞれやくざの親分がいて、抗争を重ねている。老舗のやくざが北宿、新興のやくざが新町、三下は新町のやくざの世話になっている。やくざ立身出世物語だと思うでしょ、最終篇で堅気に戻2011/06/18
matsu0310
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☆☆巧いんだが物足りなくもある。市井を書こうとはあんまし思ってない風なのに、(前作より更に)小者な構成とリアルだがちゃっちい展開に地べた目線。う~ん、、、なんかもっと濃いいの書けそうな筆力を感じるんだがなぁ…2010/04/03
とわとわ
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江戸時代。舞台は品川。主人公は三下、ヤクザの下っ端。ヤクザ同士の抗争の中での主人公の苦悩や彼を取り巻く人々が魅力的。語りにはところどころくすぐりがある。なかでも、最後の一行は、とてもよかった!2009/02/23




