内容説明
駆け落ちの手伝い。就職取り消し。セックスの誘惑。基地のアメリカ兵との死闘。そして、初恋の彼女と再会…。肩を壊して野球選手への夢をあきらめ、宙ぶらりんな日々をすごしていた18歳の沢木圭太が、春まだ浅い故郷の街で経験したスリリングな24時間。人生の岐路でもがく若者群像をヴィヴィッドに描き出した、著者の自伝的長編。
著者等紹介
川上健一[カワカミケンイチ]
1949年青森県十和田市生まれ。高校時代は投手として活躍。77年『跳べ、ジョー!B・Bの魂が見てるぞ』で第28回小説現代新人賞を受賞し、作家デビュー。多数の著書を上梓するが、体調を崩して執筆から遠ざかる。2001年、11年ぶりの書き下ろし『翼はいつまでも』で復活。同作品は第17回坪田譲治文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takaC
56
同タイトルの別の本の主人公藤代俊の逡巡より、こちらの沢木圭太の逡巡の方が、"April Come She Will" のイメージに合っているかも。2016/12/29
macky20247
5
なんとも甘酸っぱくて、しょっぱくて、苦みある青春の一日を描き出した作品。挫折と再生、四月になれば何もかもが新しくなる。でも、あの一日がなければ、新たな四月はやってこない。そんな一日を描いた青春小説。2016/08/25
パンダネコ
2
昔好きだったお芝居と同じタイトルなので手にしました。作家が高校を卒業したとある濃い1日のことを語った形式。なのかな。高校生が大人になる特別な1日。2015/07/26
こすも
2
50代でもこういう文章が書けるとは。でも、結局これが作家になるターニングポイントになる理由が分かりません。2011/11/16
ガラパゴスたいき
0
面白くなかった 2019/12/02