• ポイントキャンペーン

親不孝通りラプソディー

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 362p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784408535005
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

一九八五年、博多の町を騒がすコンビ、鴨志田鉄樹(通称テッキ=俺)と根岸球太(通称キュータ=オレ)の二人。美人局に引っかかったキュータは、地元信金の裏金を奪う計画をテッキに持ちかける。キュータの友人が、警察の射撃訓練場で拾った弾丸を現場に残し、捜査の矛先を鈍らせる計画であった。無謀な計画をテッキに断られたキュータは、山沢組の下っ端で、組内で不始末をしでかした鈴木恭二(キョウジ)と組んで強盗を決行。首尾よく一億二千万円を手にするが、そこから歯車が狂い始めた。残された弾丸があぶり出す警察の裏事情、一連の計画の裏で糸を引く謎の人物、金を狙う山沢組、さらに脱北者グループも絡んで博多は危機のてんこ盛り。テッキとキュータに明日はあるのか―?1985年の博多を舞台に、危険と謎が絡み合うCRIME MYSTERY。

著者等紹介

北森鴻[キタモリコウ]
1961年山口県出身。駒沢大学文学部卒。95年、『狂乱廿四孝』で第六回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。99年、『花の下にて春死なむ』で第五十二回日本推理作家協会賞受賞。本格推理、時代小説、骨董・民俗学ミステリー、ユーモア推理など多彩な作品群で人気を呼んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

10
博多を騒がす高校生コンビが、地元信金の裏金1億2千万円の強奪に成功。だが、歯車は狂い始めた。警察やヤクザ、脱北者グループを巻き込んで、危険と謎が絡み合う。『J−novel』連載を単行本化。題名、表紙からは想像できない内容の濃いミステリー。同氏の作品に初めて接したが、かなり面白かった。2006/11/26

10
面白かったぁ♪高校時代のむちゃくちゃなお話し。最後でテッキが帰ってきたのに、続編がないのがむっちゃ残念です。2013/12/24

なゆ

10
博多の高校生キュータとテッキを中心に繰り広げられる、ちょっとヤンチャな青春ストーリー…みたいな話だと思ってましたが。こんなに大騒動な話とは。信金強盗ははたらくわ、ヤクザとの抗争に巻き込まれるわ、もっとヤバいグループも絡み、福岡県警・山口県警を混乱させひっかき回してしまう。こんなにも物騒すぎるのに、キュータのちょっとおバカであ~あなキャラが、余計にハラハラさせ、意外な展開に転がし、笑わせてもくれる。1985年を回想する話なので、いろいろ懐かしいモノやニュースも楽しめる。駅の伝言掲示板なんてあったよね~って。2013/08/26

サゴ

5
始まりはちょっと趣味に合わないかなと感じたが、読み進めるうちに引き込まれてしまった。数々の騙し合い、思いがけない展開。アクションドラマを見ているようだった。2010/04/23

藤枝梅安

4
「親不孝通りディテクティブ」の続編。物語は前作の終わりに姿を消したテッキの屋台を引き継いだキョータのモノローグから始まる。と、突然屋台の裏側から火の手が上がる。その炎を見ながらキョータの心は1985のある事件に舞い戻る。物語の本編は、高校生だったテッキとキョータが巻き込まれた複雑な事件。警察と暴力団、それに某人民共和国からの脱出者ネットワークが入り乱れ、それに翻弄されるテッキとキョータが窮地を脱するサスペンス。2010/01/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/496511
  • ご注意事項