内容説明
戦後間もなく自殺した作家の未発表手記。そこに秘められた「謎」とは―?最愛の妻を事故で亡くした大学講師。失意の底にある彼をさらに翻弄する何者かの悪意。長編ミステリアスロマン。
著者等紹介
貫井徳郎[ヌクイトクロウ]
1968年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業。’93年、第4回鮎川哲也賞最終候補作となった『慟哭』で作家デビュー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
達ちゃん
47
最後誰が誰だかわからなくなり、ちょっと混乱。でも、二転三転の展開はなかなか読み応えがありました。2017/04/24
クリママ
40
50年前の手記と現在が関わる、なかなかに凝ったミステリーで、面白く読んだ。が、どちらも、自分のケツも拭けないようななんとも情けない男たちが主役。自分のせいで辛い目にあった憎からず思っている女なら、全部ひっくるめて面倒をみればいいし、自分が悪ければ、どんなにみっともなくても平身低頭して迎えに行けばいいし。まあ、そうしていればこの物語は始まらないんだけど。2016/08/26
eeko
36
大学講師の松嶋のもとに、戦後、未発表の手記についてリサーチの依頼が舞い込みチャンスを得る。戦後間もない日本の背景のイメージを想起することが出来た。旧字体で最初は読みづらかったですが怒涛が押し寄せてくるにつれていつの間にか慣れてました。謎めいて終わる手記の構成はうまく読者の気持ちを先へと促す。手記のリサーチと同時に妻の咲都子との回想を盛り込ませ、後悔や不審、哀しみそして真実がありたびたび混乱もあったけどとても読み応えがあり大満足(*^^*)2015/09/12
red
16
初貫井作品。戦後間もなく自殺した作家の未発表の手記を託された主人公が、手記の中で判明していない謎を調査し、真相を追っていく内に自分にも災難が降りかかってきて・・という展開。作中にかなり長めの手記が丸々入っていて、その時代ならではの難漢字、旧仮名遣いだらけで気合いを入れて読んだ。終盤はまさに二転三転の展開でブ厚さに見合う読み応えのあるラストでした。面白かった!2016/01/30
にゃんか
15
いやあ、我ながらこんな分厚い本をすごい勢いで読んだよ。いや、読ませる貫井先生のすごさか。途中何百ページも旧仮名遣いがあってだもんな。最初旧仮名遣い出てきた時は読み飛ばそうかと思ったけど、これが引き込まれて全く苦痛なく読めてしまうんだよな。もうその辺りから昔も今も誰が陥れたのか、先が気になって、気になってやめられない!だけど、陥れた理由には結局そんな理由?って感じでした。どこで恨み買うかわからないね。2021/02/18




