内容説明
中国史を彩った覇者の背後には、謀臣と称される人物の存在があった。太公望(呂尚)、管鮑の交り(管仲)など、いまだ故事成語にも残る彼らの知勇に光芒を当てた中国歴史小説集。
著者等紹介
伴野朗[トモノロウ]
1936年愛媛県生まれ。東京外国語大学中国学科卒業後朝日新聞社入社。76年『五十万年の死角』で江戸川乱歩賞、84年「傷ついた野獣」で日本推理作家協会賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
8
鬼謀のイメージとかけ離れている人物が何名かいるが列伝としては興味があったので結果良し。2024/01/03
中島直人
8
普通に面白いのですが、虞翻以外は普通過ぎて新鮮味に欠ける印象。登場人物について、初めて読むのなら良いかなと。2017/08/25
くろまによん
4
中学時代の夢は参謀になることだったなぁ。智謀に優れた人にとにかく憧れた。2014/02/19
のんたん
3
蕭何、太公望呂尚などの名参謀たちを小説風に紹介したもの。個人的には虞翻が一番興味を持った。孫権に疎まれて僻地に流され、そこで生涯を終えた人物だが、実は孫権と堅い主従関係で結ばれていたという説に納得。2015/10/11
シロくますけ
1
取り上げられた人物をざっくり知るにはいい。ただ、『中国・鬼謀列伝』なら蕭何ではなく陳平だろう。2023/05/16