内容説明
随筆に憩ひあり。「読む」だけでなく、歩き、眺め、想い、味わう―エッセイの心ふくらむ、そんな楽しみ方。
目次
文人と図書館
散歩ことはじめ
文豪、自転車に乗る
「活動写真」から「映画」へ
大正の編集者―有本芳水のこと
ちょっと臭い話
アメリカの古本屋ファン
お父さんのドビュッシー
禁じられた性書
いつかソフト帽をかぶりたい〔ほか〕
著者等紹介
川本三郎[カワモトサブロウ]
1944年7月、東京生まれ。東京大学卒業。エッセイ、評論など幅広い分野で活躍
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感想・レビュー
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yokmin
13
「あとがき」が秀逸。「随筆はのんびりしていればしているほどいい」「政治や経済、社会的な大事件といったなまの現実から少し遠ざかる・・大仰に自分を主張することもないし、たけだけしく他者を難じたりもしない」「そもそも日常という言葉にいちばんぴったりなのは、走ることでも泳ぐことでも自転車を乗り回すことでもなく、歩くことではなかろうか(岩阪恵子「台所の詩人たち」よりの引用)」他の本からの引用も多く、おかげで読みたい本が急に増えてしまった。2016/07/28
霜月什緑
1
『猫はただそこにいるだけでいい。』(「猫のいる幸せ」)ーー引用される本の量と知識の豊富さが凄い。2014/09/12