内容説明
彼女は、一体誰なんだろう?夜ごと添い寝する正体不明の恋人。前世を信じる女子中学生。南の島の神隠し伝説。―現世と異界のあわいを鮮やかに切りとる、8つの都市伝説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダグラスまま
7
風車祭の睦子ちゃんがでてきた!相変わらず変なやつにモテていて笑いました。オバアたちの我が道をゆく感も存分に楽しめました。あのオバアのあれこれも、もっと深く読みたい。風車祭みたいに辞書の如く分厚い、沖縄の人々のようにゆったりと、長く読める作品のほうが私は好きかも。とっても面白かったけど!2016/06/03
はじめさん
3
短編集。著者の得意とする、沖縄を題材にしたものもあれば、東京都を舞台にしたものもあり。 一番気に入ったのが、中2病をこじらせ、自らの前世を貴種と思い込んだ女の子が、周囲からいじめられながらも自分探しを続ける「前世迷宮」。 流石に前世を語るクラスメートはかつていなかったけど、(自称)霊感少女とかは、ああ、こんな奴いたなぁ的な既視感が。 とはいえ、他の短編で描かれる沖縄の民俗とかは興味深く、著者の作品を読む度に沖縄の美ら海に思いを馳せます。2011/12/15
琵音
2
「ファンタジー」と書くより「幻想小説」と書いた方がしっくりするような気がします。沖縄を舞台じゃない作品もあります。装画がとても雰囲気があって素敵でした。2011/01/01
mitsuru1
2
デビュー直後ぐらいの短編8編だそうです。普通に文学している感じで、まだ突き抜けていませんね、最近読み出した作家さんなので時系列バラバラですが、沖縄色の強い作品がやはりいいかな。2010/12/04
azimuth
2
小学校のころから好きな本。衝撃的な「カジマイ」、ちょっと怖いけど心温まる表題作が特にいい。2010/01/10