内容説明
人は皆、だれかとの関係の中で生きている。夫と妻、親と子、上司と部下―危うさをはらみながら、崩れそうで崩れない人間の絆。平穏であることは幸せなのか…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
51
いつも平常心を保っているように見えて本当の心の奥は何時も揺れている。そんな人の方が多い気がする。物語では二通りのタイプが出てくる。悩みを吐き出して軽くなる人。じっと仕舞い込む人。どちらがいい悪いではないけど、吐き出すことで何が生まれるのか、私自身には想像がつかないので賛成はでき兼ねた。話すことで答えが出るものではない悩みなんて人に話しても…と思追うから。上司、同僚、友人、家族どんなところでもやはり相性というのはあるものだ。その気が合うから恋に発展する場合も。分別のある対応の人が多く出てくる物語だった。2012/11/12
風祭
1
面白かった!語弊があるかもしれないけれど、所謂まっとうな人たちの日常が綴られている。精神的な浮気(というか、妄想ともいう)で留まっているからこその静かな話。しかし年下女性がここまで年の離れた年上男性に恋愛感情を抱くかも?と思うのは、やっぱり男性の妄想だな、逆も同じだけど。2023/10/31
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