ますの。―枡野浩一短歌集

ますの。―枡野浩一短歌集

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784408533520
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0092

内容説明

本書は、主に十九歳から二十九歳のころにつくられた作品で構成されています。これらの作品は最初、「短歌」「短歌研究」「早稲田文学」「ぴあ(はみだし)」「詩とメルヘン」「SPA!(中森文化新聞)」「スコラ」「ワコール・ニュース」「ストア」「小説すばる」「小説新潮」「小説CLUB」などの雑誌に掲載され、大幅な加筆訂正を経て単行本化されました。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たま

15
枡野さんが19~29歳の間、つまり1987~1997年の間に詠んだ短歌の数々。例えば「カッコして笑いと書いてマルを打つだけですべてが冗談みたい(笑)。」や「手荷物の重みを命綱にして通過電車を見送っている」などから、バブル崩壊後に来るネット社会で閉塞感や空虚感を抱えながら生きている若者の姿が私の頭の中には浮かびました。夢や希望に溢れているというよりは、現実を見て現実を生きている歌が多いように感じたのは、枡野さんの経歴などだけではなく、短歌が詠まれた時代の気分も影響しているのかなぁと思います。2014/09/22

メイロング

7
爆笑したり、ぞっとしたり、泣いたり、「バカじゃないの!」とツッこんだり、忙しい歌集だわ。強引に切り取られた一風景が31文字の檻の中で輝く。短歌の偏見が一掃されるね。辞書を引いたら、本当に「バレンタインデー」の次が「破廉恥」でした。スゲー。2010/11/19

sira

5
大きなゴシック体がシンプルで素敵だと思う。共感したり、クスリと笑ってみたり、もしかして深い?って思ってみたりで、ちょこちょこ読み返すとなお面白いのかなと思う。気になって辞書を引いてみたら「バレンタインデー」の隣は本当に「破廉恥」で、今後忘れられないだろうなぁと思うほどの衝撃。やんなくちゃ~の短歌が特に好き。これを読んで知った枡野さんですが、一冊ですっかり好きになりました。2011/02/12

藍鼠

4
ちょっとささくれた気持ちのときにおすすめです。すさみすぎてるとでかすぎるゴシック体に対して殺意をおぼえてしまうので(笑)2010/05/31

pitt

3
枡野さん初読み。その人なりが見えてみておもしろかった。2019/06/23

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