著者等紹介
宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960(昭和35)年東京生まれ。87年「我らが隣人の犯罪」でオール読物推理小説新人賞を受賞。89年『パーフェクト・ブルー』で単行本デビュー。同年『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞、92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、93年『火車』で山本周五郎賞、97年『蒲生邸事件』で日本SF大賞の各賞を次々に受賞。99年には『理由』で直木賞を、2001年には『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞を受賞した
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryuko
24
短編集。1980年代の終わりから90年代の空気感が漂う。カード犯罪、黒服のお兄さんが立っている六本木のディスコ、カード破産。「言わずにおいて」が一番面白い。同じ社員なのに女性だからと言って軽く扱われるくやしさ。お茶くみのばかばかしさ。よくわかる。【第106回 直木賞候補】2019/02/06
ame
13
何から読もうかと悩んだ挙げ句、これを手にとった。初の宮部みゆきさんの作品。時代を感じさせるものもあるけど、とても読みやすい。ドルネシアにようこそは心温まる。言わずにおいては最初に働く女性の心情、上司へ啖呵を切るとこが好き。言葉はなかなか昭和を感じさせるけど。不気味さを感じさせながらもドキドキさせる進みかた。聞こえていますかは人間の疑心暗鬼になる部分がすごく伝わる。家族だからって全てがわかるわけじゃない。本音のみえ隠れが不安で恐くてたまらない部分が、グッときて切なくなる。次はどの作品を読もうか悩むなぁ…2014/03/29
あさみ
11
古い作品から宮部みゆきを知ろう!と読みやすいというのから読んでます。こちらは短編集で、ちょっとレトロ感があります(知らない言葉がちらちら出てくる)。宵っぱり?華の金曜日?昔の東野圭吾もこういう捻りすぎない短編集書いてた気がします。今の宮部みゆきのイメージとは違うけど、面白かった。2022/07/20
星落秋風五丈原
10
「火車」の原型を思わせる「裏切らないで」など収録。2004/05/17
蕭白
8
「ドルネシアへようこそ」が個人的には気に入りました。2016/10/14