内容説明
私立探偵・小仏太郎は、警察時代の同僚からある男の捜索依頼を受けた。豪雨の夜、移送中の参考人を逃がしてしまったという。名前は田宮英明。八年前、警察官だった父親を強盗犯に殺され、その復讐として父の葬儀前日に犯人を銃殺した疑いがかけられていた。英明は事件直後から失踪しており、時を経てようやく捕まえた矢先の逃亡だった。英明の居場所を突き止めるべく小仏が調査を始めると、かつて彼と交際していたらしい女・淡谷利音の存在に辿り着く。類まれな美貌を持った彼女は、英明の父親と同じ函館の出身なのだというが―わずかな手がかりを追い、小仏は北海道へ飛ぶ!
著者等紹介
梓林太郎[アズサリンタロウ]
長野県生まれ。昭和55年、作家デビュー。山岳ミステリー、旅情ミステリーの第一人者として人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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尾塚
10
私立探偵小仏太郎シリーズ。容疑者の男が護送中に逃走。父親を殺した殺人犯に復讐かと。逃走した男にロシア系ハーフ美人のが恋人。事件の関係者がすべて函館に移住。いつもながら警視庁の依頼を請けた小仏探偵事務所。イソと小仏との会話も楽しい。事件は意外な展開に広がるんですが。殺人の動機がねぇ。まあ現実の世界でもこんな動機で・・・という犯罪もありますからね。好きな作家なの文句を言いながら読み続けています。また次作も楽しみ。2016/05/10
義輝仮面
0
【★★★☆☆】函館は1年前行ったところでもあるから出てくる場所のイメージが比較的容易ではある。ただキーアーテムとして被害者の描いた地図が出てきたけど、その地図の絵がないのがもったいない。 2018/11/07