内容説明
世界の文化遺産ともいうべき名画に、そっと秘められた犯罪。傷つき変質した絵を、絵画修復士・御倉瞬介が丁寧に復元していくうちに、哀しい人間の業が陰画のように浮き彫りにされてくる。傷つけられた絵にまつわる因縁とは…!?ピカソ、フェルメール、モネ、安井曾太郎、デューラーなどの肖像画が語りかけてくるものとは…!?キャンバス地の裏まで見透かすような鑑賞眼と、人間への思慮深い観察が、確かに思えていた世界を見事に反転させる、本格ミステリー連作短編集。
著者等紹介
柄刀一[ツカトウハジメ]
1959年北海道生まれ。公募アンソロジー『本格推理』への参加を経て、1998年『3000年の密室』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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萌黄
2
絵画修復士の主人公が依頼された絵画に基づく謎を解いていく短編集。印象として悪くはないが地味。ただ絵画修復士を題材とした小説は読んだことないので修復のやり方が興味深かったのと、フェルメールやピカソ等の絵が紹介されていてそれらの絵の雑学がためになりました。『ピカソの空白』がいかにも芸術家らしい背景があって理解は出来ないが良かったかな。次からはもっと主人公に関わりがある謎が展開されると良い。2012/09/26
遊真
1
絵画を題材にしたミステリーと聞いて高橋克彦の一連の浮世絵ミステリーみたいなものを想像したが全然違った。収録作品の中では"モネの赤い睡蓮"が一番良かった。次点は"デューラーの瞳"かな、でも他のエピソードと比べるとこの1篇だけがなんとなく浮いているような……。2009/03/08
Ys fan
0
柄刀モノを期待して読み始めてが、やはり期待通りだった。 連作のラストの作品は、タイトルのものだが、芸術家が制作することと、作り上げられた作品と、それぞれを思いながら芸術作品に向かうことが必要なのかなと思った。内容は、これから主人公をどう変わっていくのかに興味がある。2016/01/04
入江大和
0
手帳を見ながらの記録。2007/01/24
fap
0
名画にちなんだ事件が発生し、収束する話。 芸術には疎いもので、どれもこれも事件にあまり絡んでいないように思えた。 それでも、絵描きの業のようなものは感じられる。2014/10/23




