内容説明
東京地検特捜部の後鳥羽検事は、財務省キャリア・大貫墜死の報に接する。有力地銀合併に絡む贈収賄事件で大貫に事情聴取をした矢先の死であった。金融庁も巻き込んだ地銀疑惑捜査が大詰めを迎える一方、大貫が与党改革派議員と推進を目論んだ日米経済に関する計画が浮上。その周囲に巡らされた巨大な謀略の存在が後鳥羽を突き動かす―。
著者等紹介
高嶋哲夫[タカシマテツオ]
1949年岡山県玉野市生まれ。慶應義塾大学工学部卒業、大学院修士課程修了。日本原子力研究所研究員を経て、カリフォルニア大学に留学。94年『メルトダウン』で小説現代推理新人賞、99年『イントゥルーダー』でサントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞。社会的背景を有するサスペンスに定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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