内容説明
頻発する孤独な人たちの失踪。大都会の吹きだまりのようなスナックの常連が立ち上がったとき、社会の敵は途方もなく巨大な悪の輪郭を現わしてきた。進むか、尻尾を巻いて退くか。窓際人間の敗者復活戦に勝算はあるのか。目的と効率中心の社会への反乱を熱く描くミステリーロマン。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県生まれ。10年にわたるホテル勤務を経て69年『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞、73年『腐蝕の構造』で第26回日本推理作家協会賞をそれぞれ受賞。その後も『人間の証明』や棟居刑事シリーズなどで人気を博す。社会派推理小説の第一人者だが、最近は歴史小説にも活動の幅を広げている
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