内容説明
家庭裁判所調査官の多恵子は、警察とは異なる立場で、女子中学生墜死事件の加害者となった少年の事件を担当していた。同事件を審理した飯伏判事は、少年に対して予想外の処分を下すが…(「審判は終わっていない」)。検事から弁護士へ転身した亜耶は、同じく弁護士に転身した検察官時代の元上司の担当事件に不審を抱く(「完全有罪」)。など、法を通した闘いで事件の形勢が一挙に逆転するリーガル・ミステリー全六編を収録。
著者等紹介
姉小路祐[アネコウジユウ]
京都市生まれ。大阪市立大学法学部卒業。1989年、『真実の合奏』でデビュー。91年、『動く不動産』で横溝正史賞受賞。司法書士、社会保険労務士の資格を有し、現役教師を勤める社会体験も幅広く作風にいかされ、弁護士、検察、警察を中心にした作品で評価が高い
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