内容説明
犬塚誠は弟分の荒木欣也や恋人の松川奈保子と恐喝を繰り返していた。ある日、犬塚と荒木は盗んだ車で、塩崎という中年男を轢き逃げ、これを目撃した柳井純子を車ごと誘拐した。二人は純子を陵辱し殺すつもりだったが、純子は自分を裏切った恋人の人気作家仙波明彦から大金を巻き上げようと狂言誘拐を提案してきた。犬塚と荒木は話に乗り仙波を脅迫する。しかしそこに死んだはずの塩崎が姿を現わして…。
著者等紹介
勝目梓[カツメアズサ]
1932年東京生まれ。小学校から高校までを鹿児島で過ごす。その後、各種の職業を経験しながら同人誌『文芸首都』で創作にはげむ。『マイ・カーニバル』で芥川賞、『花を揚げて』で直木賞の各候補になる。『寝台の方舟』で小説現代新人賞を受賞して作家業に専念
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



