じっぴコンパクト新書
人はなぜ学ばなければならないのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784408456188
  • NDC分類 002
  • Cコード C0237

出版社内容情報

人が「学ぶ」ことの意義とは?教育者であり、稀代の論客でもある齋藤教授が「学び」の本質と効能を集中講義!

内容説明

「理科・社会・数学は大人になってからも役に立つのか?」「読書は『学び』になるか?」「人類の偉大な教師であるソクラテスと孔子の決定的に違う『学び』のスタイルとは?」「深く『学ぶ』にはどうすればよいか?」「『学ばない人間』はなぜ脆弱なのか?」…など。本書では「学び」についてのさまざまな疑問に、人気の齋藤教授が、真摯にわかりやすく答える。そして、「学び」の効能と齋藤流「学ぶ」技術を余すことなく紹介する!

目次

第1講義 頭の中を学ぶ「構え」にしよう
第2講義 学ぶことの意義を知ろう(常識や固定観念を崩す、覆す;生きるために必要な力を身につける ほか)
第3講義 東西の「人類の教師」に学ぼう(ソクラテスたちの学びとは;孔子たちの学びとは ほか)
第4講義 より良く学ぼう(本の読み方で学びの質を高める;会議を学びのある空間に変える ほか)
第5講義 人はなぜ学ばなければならないのか(「学び」について学ぶ;結局、「学び」とは何か)

著者等紹介

齋藤孝[サイトウタカシ]
明治大学文学部教授。1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程などを経て、現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。教員養成に従事。主な著者には『声に出して読みたい日本語』(草思社/毎日出版文化賞特別賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス/新潮学芸賞)ほか、多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kei

15
現実問題として、人生においてお金は大切ですが、本を通じて学び、内側からわき上がる喜びの感覚を経験していれば、人生に対して捨てばちにならないですみます。社会から多少冷たくされたとしても、自分の内部に火を持っているので、冷えきることはないでしょう。この「自分の内部に火を持つ」ことはとても大事です(162頁)。2016/11/30

シバちゃん

7
学ぶとは自分に他者を取り入れること。そう考えると、読書だけでなく、色々なことから学べる。 自分の中に多様性の森を作る。また、 柔軟に自分が変わることができるというアイデンティティを持つと固定化しないで柔軟になれる。するとストレスが減る。具体的に書いてありますが、学ぶことにの本質に迫っている。 語彙力で人生は好転するという帯はこの本の意味を矮小化してしまう。

じょん

6
「バカの土石流に巻き込まれない」。以前の日本ではバカは恥ずかしいことだったが、バブルを経験した後の日本では、バカな話し方をしたほうが女性にもてたりする。土石流のなかでも不安や恐怖に負けずに立っていられるように、学びを軸に生きていくことが大切。2017/01/07

5
生きる呼吸を深くする学びが必要と言う。理科や数学は、自分たちがなぜ現在のような生活を送れるのかをしっかり理解すれば、その勉強の意味がわかるとしている。新たな学問に触れることによって世界観が広がり、常識や固定概念を崩すことや覆すことになる。質問は力の弱い人が会議に参加するための武器であり、保証でもある。いかに生きていくかを考えた時に選択の質を高めるためにもより良く学ぶことがキーとなる。2017/01/21

のっち

4
☆☆☆★ 学ぶことにゴールはなく、学べば学ぶほど世界は広がり、見識が深まっていく。それこそ一生を懸けて続けていける点に学びの素晴らしさがあると感じた。特に印象的だったのは、福沢諭吉の『学問のすゝめ』の有名な書き出しで「天は人の上に人を造らず…」とあるが、本当に重要なのはその後に続く「人間の貴賤の別は、学ぶか学ばないかによってできる」という趣旨の方にあるとのこと。当時の時代背景もあるが、福沢の生まれつきではなく、学ぶ人間に未来のある社会を造ろうとした志がうかがえた点が非常に興味深かった。2017/07/18

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