内容説明
下剋上。それまで無名だった者が、一夜にして一国一城の主となり得た時代。応仁の乱から江戸の開府まで140年余りの密度の濃い時代に、幾人の腕力・胆力・知力に優れたものが現れ、そして消えていったのか…。戦国時代に名をあげたおもだった武将の栄枯盛衰を、天下統一にいたる勝ち抜き戦の流れにたとえてわかりやすく解説する。各武将の領国の遷移・参戦した主な合戦・同盟と敵対関係・後日談をまとめたデータファイルと、活躍した時期を俯瞰できる年表付き。
目次
第1章 地方予選―戦国武将たちの胎動(太田道潅と関東の騒乱―戦乱の関東に彗星のごとく登場し、擾乱の鎮定に努めた知将;本願寺蓮如と一向一揆―本願寺中興の祖の尽力により、加賀に百姓の治める国が誕生する ほか)
第2章 地区予選―大勢力に吸収される小勢力(北条氏康と河越夜戦―夜襲による劇的勝利で、北条氏の三代目が関東制覇を達成!;武田信玄と信濃侵攻―風林火山の旗のもと、甲斐の名将に率いられた武田軍団が信濃を席巻する! ほか)
第3章 決勝トーナメント―天下統一へ向かう戦国(織田信長と天下布武の戦い―戦国乱世に終止符を打つべく、尾張に革命児が登場する!;蜂須賀正勝と美濃攻略―蜂須賀党による橋頭堡建設を契機として、信長が美濃に天下布武の第一歩を記す! ほか)
第4章 準決勝―秀吉のもとに帰した乱世(豊臣秀吉と天下統一の戦い―闘争心と人間性を兼ね備えた「人たらし」の天下統一劇;竹中半兵衛と中国平定―羽柴秀吉、天才軍師の軍略に助けられ中国平定を進める ほか)
第5章 決勝戦―徳川・豊臣の最終決戦(直江兼続と直江状―家康激怒!義将がしたためた挑戦状が会津遠征を決定づける!;上杉景勝と北の関ヶ原―家康を追わず!上杉家の命運を決した笑わない男の決断 ほか)
著者等紹介
二木謙一[フタキケンイチ]
1940年東京都生まれ。國學院大學大学院日本史学専攻博士課程修了。國學院大學名誉教授。豊島岡女子学園中学高等学校長。文学博士。『中世武家儀礼の研究』(吉川弘文館)でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわん
Kentaro
psychicer
Koji Hosoda
k_samukawa