内容説明
いま日本サッカーは停滞中。「ここから脱出するためには?」。そんな声に、世界のサッカーを追い続けるスポーツジャーナリスト・杉山茂樹が答えるサッカーファン必読の書。“サッカー偏差値”という独自の物差しで、「戦術」「監督」「選手」「メディア」「ファン」などを分析。「日本サッカーに足りない要素」を徹底的に検証する。ベストセラー『4‐2‐3‐1サッカーを戦術から理解する』の著者による最新作。サッカーに新たな数値がデビューする。
目次
第1章 世界のサッカー偏差値(ブラジル―サッカー偏差値70;アルゼンチン―サッカー偏差値68;スペイン―サッカー偏差値64;ドイツ―サッカー偏差値63 ほか)
第2章 日本のサッカー偏差値(戦術―サッカー偏差値49;監督―サッカー偏差値50;選手―サッカー偏差値54;メディア―サッカー偏差値50 ほか)
著者等紹介
杉山茂樹[スギヤマシゲキ]
1959年、静岡県生まれ。大学卒業後、フリーランスのスポーツジャーナリストとして、スポーツ総合誌やサッカー専門誌などで執筆。海外取材も豊富で、オリンピックには夏季・冬季あわせて8回、ワールドカップには7回、UEFAチャンピオンズリーグにいたっては、300試合以上を取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
41
【再読】各国A代表を偏差値で評価する……面白い発想だが、根拠となる客観的なデータ(数字)はなく、「戦術」「監督」などを著者の主観で点数を付けて「偏差値」としている点に違和感はある。しかし、08~09シーズンの世界各国のサッカーへの選手、監督、ファン、協会の関わり方と日本のそれを比べる部分では、2020年の今、それが改善されていない現実に悲しさを覚える。地上波TVでは滅多にJリーグを放送しなくなった。代わりに定額制動画配信サービスが台頭。これでは、ますますサッカーが日常から遠ざかっていくようだ。2020/06/30
やっさん
4
要するに、FIFAランキングなんていう怪しい数値や「ワールドカップベスト4」なんていう抽象的な数字ではなく、大学受験に使われた偏差値で日本サッカーの位置づけを行っている。発想は面白いが数値は杉山氏の独断。 ちなみに日本の偏差値52に対しブラジル70、アルゼンチン68、スペイン64、ドイツ63、オランダ、ポルトガル62、イタリア、イギリス、フランス60…オーストラリア55、韓国54…となっている。曰く番狂わせが起きうるのはせいぜい偏差値の差が5以内なのでワールドカップベスト16に入るには55が必要と。2009/07/03
gonta19
4
2009/4/11ジュンク堂三宮駅前店にて購入 2009/5/23~5/28 イマイチ信頼性のないFIFAランキングに変わる日本人には捉え易い「偏差値」という指標を出してきた点は秀逸。しかし、その数値化は主観だけなので(だいたいいいところだとは思うが)、こちらも一般化するのは難しいか。試みとしては面白いと思う。2009/05/28
ひろちき
3
古い本だけど。ワールドカップの予想が大外れだったこともあって杉山茂樹嫌いな人って多いのかもしれないけど僕は好きだな。日本にはまだ全然サッカーが定着してないからそこから変えなきゃダメでしょって思う。メディアとかファンの楽観主義みたいなのはまだ許してていいんじゃないかな。サッカーを盛り上げて見てくれる人を増やしてからファンやメディアが批判できるような雰囲気にしていけばって思う。杉山さんの提案はまだその段階じゃないから厳しいんじゃないかって感じ。2011/09/17
けんた
3
いつもながら、もっともらしい持論を打ち立てる手法にはなるほどね〜、と読まされました。偏差値という視点は面白いと思います。次のワールドカップ後はどこまで上がるか下がるか楽しみです。2011/05/19